「龕附(がんつき)天正金鑛」
坑内最深部には「龕」があるのでこの名称になっている。
※「龕」とは仏像やご神体を納めるために
岩壁を掘りくぼめた場所のこと。
茶色の建物が受付
入場者には「ガイド」が付き添ってくれる。
戦国・江戸時代から開発された
金鉱の歴史をとても丁寧に
精錬所跡→採鉱の様子→坑内の説明と
とても細かく解説してくれる。
ガイドさんに導かれて坑内へ
至る所に手彫りの跡が残っている。
昔は松明の煙抜きと換気のために
さまざまな工夫がされており
人の動きによって
坑内の空気が動く様に
側面がヒダ状になっていることが分かる。
入り口から60メートル程度で「龕」に到達する。
当時の人は換気の技術が無かったので
山の神を祭ってここで休山したという。
昭和のうちに土肥の金山は閉山してしまうが
以前は鉱山により発展していた。
「フィリピン海プレート」に乗っていて
海底が隆起した歴史を持つ
伊豆にとって
「鉱業」も重要な産業であることが
再確認できた。
(下の写真は別の鉱山で展示されていたもの↓)
土肥にはもう一つ
すぐ隣に
観光地として整備された
「土肥金山」もあるが
こちらの「龕附天正金鑛」も味わい深い場所である。