Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

地理総合の教科書比較

何となく揃ってきた

「地理総合」の教科書所見(私見)

あくまでも私見です

現場によってフィット感は様々だと思います。

昨日の「共通テスト 地理総合」の問題を参照し

 

令和7年度 大学入試センター 共通テスト「地理総合サンプル問題」分析 - Geogami’s blog

 

実際に生徒たちが「問題を解く」作業をイメージしながら

 各社の教科書をめくってみた。

 

 

???書? ?地理総合

・見開きワンテーマ、ワンページ、教えやすい。
・テーマに対する「問い」が明示されている。
・本文中のkeywordが欄外に提示されている。
・読みやすいテキスト文章。
・地形図の読み方がしっかり示されている。
・内容はまんべんなく扱っていて偏りはない。

・図表の「みどころ・着眼点」が示されている。

・地図帳で調べる事を促すアイコンがある。

×
・Skillコーナーに示されているワークが、地味で今一歩
 (オーソドックスすぎる。)

 

??書? 地理総合

・見開きワンテーマ、ワンページ、教えやすい。
・テーマに対する「問い」が明示されている。
・本文中のkeywordが欄外に提示されている。
・ジオラボ・作図・シミュレーションが楽しい。
×
・TRYはおもしろいが体系化されていない。

 

??書? 地理総合 ??に?び??へ???

・本文は少なめ、文章はかちっとしている。
・地形図の読図解説もある。
進学校向け?
×
・「ステップアップ」というワークのページが中途半端

 

??書? わ?し?ちの 地理総合 ??から??へ

・文章はかちっとしている。
・丁寧な地形図の読図解説もある。
×
・あと一歩踏み込んで解説して欲しい。
・ロールプレイングが詳解されているが概念的
・全体的に中途半端なイメージ

 

????社 地理総合 ??を学び??を???

・見開きワンテーマ 欄外に例題の提示や用語解説がある。
・写真が楽しい
・落ち着いたオーソドックスな紙面
・まんべんなく情報が掲載されている。

×
・話題は豊富だが、トピック間が読み進むと繋ぎにくいかも
・何となく資料集っぽい
 
??出? 地理総合

・見開きoneテーマ
・図が工夫されている。
・透過シートを使ったGIS作業など工夫が見られる。
・歴史的な内容が多め
×
・地形図の読図解説がない
・日本の地方がかかえる問題の記述がない。

 

※以上、あくまで個人的感想・イメージです。

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令和7年度 大学入試センター 共通テスト「地理総合サンプル問題」分析

新課程で始まる「地理総合」

その入試問題がどうなるのか?

そこで

令和7年度に 大学入試センターが発表した

共通テスト「地理総合サンプル問題」を分析してみた。

 

 

第1問 人口推移
・人口増加には地域差がある。
・宗教によって男女格差が生じる。
・貧しい地域では衛生・医療環境の悪化で子どもが死んでいる。

問1 サブサハラ・南アジア・東南アジアと東アジアの人口推移
 ※人口統計とその変化→その理由 (人口増加には地域差がある)

問2 合計特殊出生率識字率の男女差、労働力率と5歳未満の死亡率
  →男女格差→その理由→宗教 (宗教によって男女格差が生じる)

問3 安全な水 HIVエイズによる死者 農林水産人口割合 と 5歳未満の死亡率
 ※関係性を推測しそこから解決策を導く
 (貧しい地域では衛生・医療環境の悪化で子どもの死亡率が高い)

 

第2問 都市水害
・日本では都市化により人的被害は減ったが物的被害及び金額が増えている。
・具体的な避難行動の判断ができるかという技能。
・災害に対する備えと復興についての知識。

問1 グラフの読み取りが必要
 日本では水害による死亡者数は減少しているが被害額は増えている。
 →防災インフラは整備されているが、
 都市化の進行によって危険な地域に居住者増加
 日本では都市化により人的被害は減ったが物的被害及び金額が増えている。
問2 文章の読み取り→国語力必要
 仮説を元にその行動を選択する理由を選ぶ作業。
問3 文章と地図の整合性を判断する。
 「高台移転」という復興計画が進められているという知識は必須。

第3問 地方の現状
・過疎化と市町村合併
・地図、グラフ、統計、写真、聞き取り資料の解釈
・「変化」のとらえ方とその解釈。

問1 文章と図(分布図)の整合性
   →国語力(図や地図・表・統計・写真と文章読解力)
  過疎地域で市町村合併が推進されている。
問2 地形図の読図と文章の整合性
  右岸・左岸の判別と県境・等高線などの地図の読図技術
問3 グラフ(人口の増減)+統計(年齢別人口)+写真(フィールドワーク)
  上記三つの情報源からの知識を統合
 身近な地域のグラフ・統計・写真を組み合わせる。
 →変化を読み取る。沿岸の平野部と水田地帯の都市化をイメージできるか
問4 聞き取り事項→文章の判読と地図
 中心商店街の衰退
問5 身近な地域の問題発見と解決
 新旧地形図比較の技術
 地域交通に関する知識
 変化の見方と法則性→一般にとられている解決策・方法(知識)
問6 市町村合併に関する成果と課題、対策→国語力
 ※国内(外)のニュースを知っていることや

 身近な地域の変化を観察しておくことが大切。

 

※ この分析と「地理総合」の教科書を照らし合わせてみると

  見えてくるものがある・・・・。

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八ヶ岳山麓南牧村

八ヶ岳山麓南牧村

ゆっくりとした春

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このあたりは高原野菜の産地らしく

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山麓にはレタス畑が広がっている。

そして信州と言えばコレ

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真ん中に乗っている

白い「麵」のようなものは

長芋なのだ!

野沢菜も嬉しい。 

中軽井沢方面

冠婚葬祭で訪れた軽井沢を探検・・・つづき

中軽井沢方面に向かう途中に

少し寄り道

 

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ここにも熊が出るらしい

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付近一帯は公園になっている。

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離山の麓に近衛文麿別荘と歴史民族資料館がある

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近衛文麿は昭和初期に3度に渡り首相をつとめた人物
その後この別荘は地元の政治学者市村夫妻に買い取られ移築された。

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ここから右に折れて登っていくと

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珍しい石の教会や落ち着いた

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軽井沢高原教会がある。

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なかなかよい雰囲気。

旧軽井沢から

冠婚葬祭で訪れた軽井沢

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遠くに見えるのが浅間山

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右の建物は

ソニーの大賀会長が寄贈した大賀ホール

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周囲は公園となっている。

駅の南はプリンスホテル

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スキー場だが

夏の間はキッズパークだった。

旧軽付近付近

冠婚葬祭で軽井沢を訪れた。

旧軽井沢を中心に

早速チャリでフィールドワーク

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昨日、「避暑地軽井沢発祥の地」として紹介した

ショー記念礼拝堂」の前には

松尾芭蕉の歌碑

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かつての街道筋も今はひっそり

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ここから旧軽のロータリーへ

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シンボルになっている電話ボックスも中身は空っぽ

その後ろには

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三面馬頭観音

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ここもかつては交通の要衝だった

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ここから少し登るとあるのが

キリスト像が建っている

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「聖パウロカトリック教会」

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ここから下っていくとホテルの横には

旧軽井沢礼拝堂

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ショー記念礼拝堂」とセットで訪問をオススメしていました。

避暑地としての軽井沢の誕生

旧軽井沢から旧碓氷峠へ向かう途中に

1886年(明治19年)

この地にてキリスト教を布教した

カナダ人アレキサンダー・クロフト・ショー氏の記念碑と

彼の別荘であつた「ショーハウス」と「ショー記念礼拝堂」がある。

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日時計

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※実は撮影時間は早朝なのだ。

礼拝堂と「ショー氏」の銅像

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入り口の碑

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中を覗いてみた

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「避暑地軽井沢発祥の碑」

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今は町外れの旧街道の一角に礼拝堂と祈念碑はひっそりと建っている。