Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

インターンシップの感想より

体験前
 私は、他の皆のように「医者になりたい」「薬剤師になりたい」というような立派な夢はない。しかし、好きな事を生かした仕事選びにはとても興味があった。そこで、いかにも専門分野を極めるような研究職について、体験したり、見学させてもらったりしようと思った。
 
当日
 先生は、10年ほど小さな魚について研究されている。
これを使って、生物の環境への適応や、進化など生物多様性の不思議と日々向かい合っているそうだ。
 研究室には6、7人の研究者がいらっしゃり、それぞれで実験をしていた。
しかし、実験をしていたとしても、ラボ内の様子は私が想像していたものとはほど遠く、窓も広くて明るいし、バーナーなど見慣れた器具は見当たらず魚の瓶詰めが並んだ職員室のようなものだった。
 しかも、野外の池でも魚が飼育されていた。

 先生は明るく、良く話す先生だ。(これはすべての研究者に言えることだが)白衣は着ておらず、むしろ部屋着のような楽な服装だったのも驚きだ。先生曰く、「研究者はやはり基本は自分の興味のあること、好きな事をやっているんだけど、お金の事もあるので、そうばかりもいかない」らしい。私からするとなぜ何十年も同じ事について研究していけるのか不思議だったが、何について実験するかは、やはり、読書中の突然の閃きのようなものだ。そして、気になるテーマを見つけたら、現在、世界の研究者がどこまで調べているのかを資料を取り寄せるなどして知る。そこから、やっと予想を立てて実験を始める。

 必ず予想は立ててから実験をするが、まず滅多に予想通りになることはないという。だからこそ実験は面白く、逆にそのような想定外の結果が出たときの方が大きな発見があり、又そこから新たな実験の計画を立てていく。
 
 (なるほど瞬く間に10年は経つかもしれない。)ただ、今回DNAを取り出す実験を体験させてもらったが、実験のほとんどは時間待ちだった。遠心分離にかける間、DNA画含まれていると機械が示すまで待つ、安易に計画を立てて実験すると時間と費用のムダになりかねない。
 最後に、「理科的知識」の方でも新しく知ったことがあった。それは、進化とは環境に適応した姿に変わっていく事ではなく、いろいろなDNAの事故でできた品種の中で、偶然適応能力を持ったものがあった場合、それが残っていくということだ。一つ誤解が解けた。
 
 
 体験後
 先生の研究室を訪問させていただいたから、というものもあるが、研究者は案外、日の光の下で、コーヒーを飲みながら研究をし、時には川で魚を捕まえるなど、アクティブな面も兼ね備えている
 
ことに驚いた。今はまだ、これといったなりたい職業はないが、このインターンシップのように様々な職業について調べ、そして自分の目標を定めたい、そして3年生になった時の文理選択、その後の大学決めと、それぞれが結びつけられるようにしたい。
 
※本文とは関係ありませんが、いまだ、先週末の雪がグランドに残っています。
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