Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

OECD19 ジャパンセミナー参加レポート

アント゛レアス・シュライヒャー: OECD 教育・スキル局長のお話より

日本の教育は平等性も科学の成果も高い。

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・A PISA における15歳の世界のトップパフォーマー
 米・中・日の三国で世界の半数を占めている。
・科学の学びが進路に繋がらないと思っている日本の生徒
・科学者になりたいと思う生徒も少ない。
・学力パフォーマンスの割に日常生活に対する満足度も低い。
・教育の公費支出が少ないがまだ他国ほど社会階層で左右されていない。
・自己効力感は低い。
・ダメなところばかり報道されるのだが・・・

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・能力のある教員が課題のある教室に配置されているので教育のリソースは平等、
  (ただしまだ改善の余地はある)
・学習の質の向上、構造化されたリーダーシップ、
  教師に科学の進歩に参加させる
  日本は現場教員のキャリアアップのチャンスが少なく、
  就業時間も長く、給料も少ない。

・学習成果は「時間」ではなく「質」である。
  その点日本はすごく高い生産性を持っている。
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 日本は学習のコントロール(管理)という点では世界一しかし、
 しかし、次の山を越えるには
 コントロール戦略では「難しい問題」は解けない。

・エラボレーション(elaboration )の戦略が必要。
 例えば、過去の学びと結びつけたり、教科横断をしたりが必要。

・生徒が主体的に学ぶ仕掛けと、教師の指導のバランスが大切。
 (教師に「探究」する経験がないと「探究」のステップには進めない)

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シンガポールアメリカ、オーストラリア、
 各国の教育から学ぶというテーマでの報告だった。
 国際水準から見ると日本の教育は充分な成果を挙げている。
 しかし現場の過酷な労働に対して
 いずれの発表者からも
 「いたわり」の言葉が聞かれた。
・教員の労働環境改善について文科省も切り込むと言うことだが・・・