Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

佐賀県武雄市の小中学校にiPadを導入した 永谷さんの講演(前編)

・絶対に達成する技術 武雄市ICTの実際 永谷研一 さん

佐賀県武雄市の稲田校長先生もサプライズゲストで参加

・実は、小学校にiPadを入れると市長から突然話が来たのでびっくりした。
武雄市で使っているのは永谷さんの会社の「Cラーニング」というシステム。
・C-Learning(Cラーニング)は各校にサーバーが入っている。
武雄市では今年の4月から全校11校小学校全員にタブレットが配布されている。
・永谷さんの著書は「絶対達成する技術」というが「武雄における絶対達成する技術」というテーマは難易度高いものであった
 
お話の内容
①永谷さんの自己紹介
武雄市タブレット
③発明家への道
④美術教育
福島県富岡町の現実
⑥絶対に達成する技術
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
①自己紹介
・小学校の時から「発明家」になりたかった
・サッカー部だった
・TEC→ユニシス→独立
・著書が一万五千部売れた
・「伝え方が9割」
・講演先は多数、佐賀県嬉野市、ホンダ・・・・、
・今までデータに検証された目標達成の本はなかった。「根性論NO(ノー)(^_^)/」
・会社(ネットマン)の開発は三島、営業は東京、仕事の9割は学校
・「PDCFA」のFが大切、この話は後に
 
 
武雄市タブレット
・C-Learning コミュニケーション・ラーニング Since2001
・iモードをはじめて見た時にひらめいた→授業に使おう!
同志社大学で多人数双方向授業を行った。
・事前にやっていた宿題を皆で学び合うというスタイル
・「協調学習」
・(しかし、時期が早すぎた)2008年まで7年間売れなかった
・学校の営業では感触あっても、「ケータイの持ち込み禁止」という校則で玉砕。
 
・100人いれば1人はケータイ持っていない者がいるor従量制の者がいる。
 (学校はその一人のために導入ができない!→パケット料金は実際いくらかかるか話してみる→説得・それでもダメなら共有PCの利用を勧めた、ここの話は確かに現場に入らないと話せない部分、公立で授業に使うなら「全員」アクセスできる事は重要!)
 
・IT導入の肝は→機材だけ買って導入後のたたずんでいる状況になっている先生に毎月バージョンアップを13年間続けているという点。[売りっぱなしでない、先生と会話(すばらしい!)!(^^)!]
・一緒に汗かいて作っている単なるIT業者じゃない(オッこれは凄い!(^O^))
・iPone iPadの登場で一気に導入促進(神がやってきた!)
・ソフトはシンプルに作っている。
・PCでは先生が教卓にいなければいけないというのはダメ→机間巡視できない
タブレットを使うと個別指導の時間の何分かが浮く、個別指導の時間が増える。
・ふれあいの時間が増える→先生のやりたいことができる。
・同じクラスを定点観測で追っかけているデータをとる。
・明るく全体を巻き込んでいく
 
・子供達はタブレットを自然に使っている
・左手に鉛筆、右手にタブレット(レフティーの児童)
・(「情報コミュニケーション学会」の論文がとてもわかりやすい。)(^o^)
・授業の質の競争→先生を選べる時代が来る?→でも、公教育ではそうはならないだろう。
 
・学校の壁を越えて授業研究をしている→学校を超えて先生が切磋琢磨するから、自己啓発しているから上手くいっている。
・「反転」→スライドで動画があってそれを見て→少テスト→アプリで動いていて→家で何時に宿題やったかも分かる。→授業ではグループワークからスタート。
・教材の配布にも活用している。
・先生の公務の削減となる。!(^^)!
 
・マスコミに間違って伝わっている部分、「企業」が作ったといっているが、企業に対して受け身になっているのでなく教材作成に「とても熱心な先生達による」検討会がある。→ここの部分がマスコミに伝わっていない。
iPadがどれぐらい使われているか統計が残る、→教育委員会・行政の検証もしっかりしている→だから予算が付く(職員は一人一人ががんばっている。)
・例えば武雄の公務員で、今オランダでの研修を毎日ユーチューブにアップしている方がいる。
 
 
③発明家への道
・発明家のルーツ「水中を覗くポンドスコープ」を作って発明家展に出した賞もらう。
・小五でハム無線の趣味。
・「共通一次試験」数学でルート2の2乗で躓く、→受験失敗?
・しかし、後に特許賞を取る→日米両国で
・やりっ放しの研修でなく→コミュニティを作って→ITで検証という内容
・世界のネットワーク技術者を集めて新しいものを作っていった。
・若者には「夢とか・らしさとか考えなくて良いなるようになるから。」と語っている。
 (キャリア教育に関わる部分)
・米国の技術卓越者ビザが認定された。
・教育ビジネス、するなら、ボストン?逆輸入品になれば日本に導入できる。
 (日本人は逆輸入に弱い)
・行動だけでは人間は変わらない、教育者は「ひとの成長」に対する定義を持っていないといけない。(ここ凄く納得しました!)
・認知(心の成長)→行動(行動変容)→関係性が変わる
・科学しないとダメ。
・盛り上がっている、仲間がいるから良いというわけではない→行動変容していない。
・ただ騒々しいだけではダメ。行動変容を目的として、目標達成のために自己分析を続けるべき。
・Fecebookは承認、関係性をかえるのが目的、だから目標達成とは別(同感です)
・ITは真っ白、魂を込めないと
・だから、PDCFAサイクルのFが大切。
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感想
教材開発に対する教員の熱意が導入の鍵、しかもチームで進めている、そこがすばらしい。周囲との関係性を利用して上手に目標達成に向かっていく「技術」は自分自身でも身につけたい。お話を聞いていて、人は自分和ごまかせない、なりたいものに自然に向かって進んでいく存在なんだと思いました。