ヨーロッパ最高の学力を支える「フィンランドの教育」はどのような教師によって支えられているのだろうか?
フィンランドでは「学士」で教壇に立てるのは幼稚園教諭のみ、
初等学校以上の教員には「修士号」が必要とされている。
教員は専門職としての高い地位を認められ保護者からも厚い信頼が置かれている。
優秀な若者が教員を目指す場合が多く大学の教員養成課程は人気が高く狭き門になっているという。
教員養成に当たっては、教育の理論、リサーチの方法及び教育実習が統合されている。
さらに教科指導については最先端の研究についての深い理解、
学習方法論などを身につける。
外部で定められたスタンダードや、
再現のないテストを形式的に導入する必要はなく、
事務的仕事の負担も少なく、
仕事に独立性が保たれ自由な裁量が任されている。
フィンランド独自の個性重視の教育は、
自らの仕事に誇りを持った専門性の高い教員によって支えられている。