Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

ガイダンスカウンセラー強化研修 (前編)

ガイダンスカウンセラー研修 銘渓会館 11/23

ガイダンスカウンセラーとガイダンスプログラム

東京初のガイダンスカウンセラーの研修会(有資格者の強化研修)が開催されたので参加してきました。
 
「ガイダンスカウンセラーとは」↓学校に新しいタイプのカウンセラーが必要だという動きで作られた資格です。
以下の6団体の各カウンセラー資格の上に位置づけられるもの
・学校カウンセラー(日本学校教育相談学会)
・学校心理士(一般社団法人学校心理士認定運営機構)
・キャリアカウンセラー(日本キャリア教育学会)
・教育カウンセラー(NPO日本教育カウンセラー協会)
・認定カウンセラー(日本カウンセリング学会)
・臨床発達心理士(一般社団法人臨床発達心理士認定機構)
現状では義務教育を中心に導入が進んでいますが高校・大学で活躍されている方も多く参加していました。



司会 事務局 東さんより
・山形から沖縄までの方が参加
・初のガイダンスカウンセラー研修の開催
・ガイダンスカウンセラーは全国3000人
・ガイダンスカウンセラーは六つの資格の団体の良いところ弱点を補強しあう
・ガイダンスカリキュラムについては注目

 

①ガイダンスカリキュラムの意義とガイダンスカウンセラーの専門性

東京理科大学 八並光俊さんの講演
・チーム援助・支援を重ねてきた
米国国務省の次世代リーダーに推薦された方
・自身は体格は良いが子供の頃実はいじめを体験したとのこと


・生徒指導の専門家、一部のスーパーマンが活躍するだけではダメ
・生徒指導の理論は弱い
・28年間大学で生徒指導の研究をしてきた
・アカデミックな世界ではあまりテーマにならなかったが生徒指導は現場では重要
・90年代に米国にいた、アメリカのスクールカウンセラーのイメージでガイダンスカウンセラーを考えている。
・カウンセラーというと、個別対応と思いがちだが、予防努力としてガイダンスプログラムは必要。
・テキサスのガイダンスプログラム 幼稚園から高校を想定している。日本は学校種別
・米国は州レベル・国家レベルでサポート

・日本のガイダンスカウンセラー=米国ではスクールカウンセラーの仕事は→
①ガイダンスカリキュラム②個別相談③個別計画④システムサポート(キャリア教育)

・米国はガイダンスカウンセリングからスクールカウンセリングに変わっている


「相談」ではなく「教育」を行っている、開発的予防的である。
・米国の高校では予防プログラムをどこの学校でも行っている、限られた子供への限定的サポートではない
・「スクールカウンセリングFor all students」
・計画的系統的なサポートで結果責任で評価
・カウンセラーと教職員の連携が強い
・中野先生著「スクールカウンセラースタンダード」
・日本は?
・生徒指導に対するイメージが違う
・「生徒指導提要」(文部科学省)→  http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/04/1294538.htm
・ほとんど読まれていない  生徒指導の基本だが
・生徒一人一人の人格を尊重し社会的な資質や行動を高める・・・・
・生徒指導は非行対応・問題対応でなく教育くそのもの
・自分で判断して「行動できる・・・」定義が出てきた
 
・生徒指導の構造化
・開発的生徒指導・予防的生徒指導、問題の早い早い段階で、指導事後対応ではない
→・ガイダンスカウンセラーは成長促進型の生徒指導の主力になる
・生徒一人一人の良さ発達に対する支援、
プロアクティブな予防するカウンセラー。

・ガイダンスカウンセラーは「スクール」が分かっていないといけない


・教室で行う「授業的」ガイダンス、育てる生徒指導のプロ
・「児童生徒理解・アセスメント」がベース
・生徒・家庭・・・そこの実態把握
・保護者とか子供の教育相談したときに「キャリアカウンセリング」がはいらない相談はない「別れ」を「次のステップ」を考えていなければ
 
理科大の教職課程にいるが、なぜ理科の・数学の先生になりたいか?仕事としてやっていくビジョンはなかなか持てない。生徒指導にキャリアの意識を持ってのぞんでいくのだ。
「いじめ防止対策推進法」が6/28からスタートした10/11に国の基本方針が出された。
  http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1337219.htm
・教師として「スクール」というところに長年いたキャリアは大切だが「法律」がバックにあることは忘れない。
・法律から→全35条を知らないといけない
・ガイダンスカウンセラーに関わっている。第5条の「いじめ防止」のプログラムを
・いじめと法律が関連すると早期発見の措置16条関係
・22条いじめ防止の組織設置・実効のため心理の専門家を入れなければならない
・「いじめ防止基本方針」の策定→「いじめ訴訟対策のチェックまで」   (図略)

・児童生徒理解観点「知る・観る・診る」(アセスメントが大切)
・「できる子」が悩んでいたり「ミドル」の子が難しかったり。
・授業での状況や家庭での状況、
・教師は子供を叱るのは上手いが褒めるのが難しい、どこを褒めるか「個人内の評価」
・法律が発動され、ネットいじめもあり教員はリスキーになっている、ネットでは見えていない
・アセスメントの場面でネットなど見えない部分での仕掛けを入れていかないといけない
・質問紙法で調べたデータをクラス一覧として分析できるような資料が必要
・「学級」というものをいかに把握していくか、マネージメントしていくか。
・教員側が意図的に集団づくりをしていかなければいけない
・昨年度学校に通う202名が自殺うち150が高校生・・・
・進路、異性問題、容貌、感情のコントロール、家庭の経済的問題・・・・
・実態把握は必要  例えば家庭での学習時間 
・いじめ調査の中で、幅を広げて情報を得ることができる データベース化

・ ガイダンスカリキュラムを実践的にするならDatabaseカウンセリングがアセスメント力に繋がる。

・「サポーター探し」で地域と繋がる、自分たちができることとできないこと。できないことを手伝ってもらう。
・ガイダンスカリキュラムに関して、教育目標に即した年間カリキュラム。集団を通して個を育成する。これは教員でないとできない。これはかなり幅広い。

・ ノンバーバルなコミュニケーション

香川県が暴力行為が多い(全国最悪)のでとった行動は、今まで通りではダメ、言葉を使わずジェスチャーだけで行う掃除(黙々清掃でコミュニケーションスキルを高め個が繋がる)、悩みを抱える親を徹底支援。人の繋がりに活路を見いだす。

・相手の気持ちになって考える「ロールプレー」自分だったらどうするか?
・喧嘩をしている役の子供に実際仲裁役をやらせてみる。諭すだけでは効果なし、歩み寄ることの大切さ、仲裁役の言葉をどう感じたか?きいてみる。子供達だけで解決を図るピュアジェネレーション
横浜市教育委員会「生徒指導」香川・横浜は大変
・愛情を受けていない、本来家庭ですることを学校で取り組む、
・もう少し根本的なところで、社会的スキルを学校で身につける
・自分と他人の違い、ちょっとした人との違いで強烈ないじめになる。
・他人を敬う、子供に”yes man”になれといっているのではない
・様学校段階から積み上げる
・スキル教育は横浜市教育委員会HPに紹介されていてダウンロードできる。
  http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/plan-hoshin/skill.html
・学校では先生を選べない、強制的な出会い、「作られた出会い」を「作る出会い」に変える
・若さという魅力だけでクラスや授業は作れない。
・学級経営→まず学習するための基本的ルールを作る。
・ガイダンスカウンセラーは全ての生徒を対象としたアセスメント、カウンセリング、ガイダンスカリキュラム、コーディネーション、コンサルテーション

・教育は未来志向、「あきらめは悪くて良い」

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・持って生まれたものを深く探って強く引き出す人。高村光太郎「少年にあたう」
・「授業改善なき生徒指導はなし」
・Im not  perfect but ok.