Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

歴史は過去をたどり未来をつくる。

韮山高校 140周年 

 歴史は過去をたどり未来をつくる。

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(↑写真は校歌斉唱)
 

記念講演 加来耕三 さん 140周年記念講演より 

 
①「歴史を疑ってかかって欲しい」
 疑問を持たないと何も学べない 
 門は開かれない
 
②「飛躍して物事はおこらない」
 日本人は飛躍する人物の物語が好きだが
 それは歴史を歪曲したり
 書き換えているカモフラージュ
 飛躍する論理を棄てる
 常識に照らし合わせ立ち止まって物事を考える
  過去をさかのぼる訓練をすること
 
③「物事を検証するときには」
 しっかりとした事実に基づく
 「数字」を重視すること
 


日本人はたいてい、歴史の「結果」だけしか見ていない
 地に足をつけてものを考える考え方を身につけたい
 歴史は、「過去をたどり未来をつくる」
 過去も今も変わらないポイントとして得られるのは人間関係
  結論だけしか学ぼうとしないのはもったいない。
 
幕府にお金がなかったから住んでいる人が自分たちで守るしかない、
江川坦庵は「農兵」を普及させた、
その動きを見た幕府は「一揆を恐れた」

(この「農兵」の考え方は西洋では騎兵隊となっていく)


江戸末期、国防、海防の為には火を使わない保存食が必要だった、
そこで「パン」を導入した、
しかし幕府は、
「西洋のものを取り入れるとキリスト教が入ってくるのでは?」
 という恐れを抱いた、坦庵公は一度も間違ったことはしていなかった・・・。
 
幕府は西洋の技術の導入のあとに入ってくる西洋の思想も警戒した
陸軍・海軍・パン・反射炉・教育・・・・
佐久間造山・勝海舟といった弟子達の活躍は知られている。
 
坦庵は激動の時代の前半期に日本が必要としていた最先端の技術を普及させた
理系の人はあまり言葉をしゃべらない
地味に「物」として実現していく
だからあまり目立たない
残念ながら知名度も低い
時代の大きな変化の中で先を読み着実に準備していた
大きな変革期の今
もう一度江川坦庵見直しても良いのでは?