Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

追指導のつづき

「追指導」やってどうだったの?

前任校での結果 
前任校では2年間にわたり往復はがきを使って、実施していました。
 
(7月末に発送し9月までの回収を目指した。)
回収状況 51件 約22.3%でした。
(通常の学校は3割から33%ということです)
 

今回はそこに書かれていたメッセージを紹介します。

(ちなみに・前任校は進路が多様な総合学科高校です。)
 

後輩へのメッセージより

《地元メーカーに勤めている卒業生》
・どうもお久しぶりです。総合学科一期生の卒業生です。学校からの葉書届きました。そこにも書きましたが今仕事は充実しています。毎日忙しくて残業がほぼ毎日1時間くらいは入ってきます。今やっている仕事はカプセルの検査ではなくカプセルを外の会社に送る為の包装をしています。結構肉体労働です。この前社内メールで8月3日に母校の生徒が会社見学に来るとメールが来ました。
 今年も私の会社に来る生徒がいるんですね。社の方にはこの前、他の高校からも高校生が見学に来て8月に入ってからはまた違う高校が来るとメールが入っていました。
  高校で習っておいてよかったと思うことはパソコンのExcelです。会社で書類を作成するときExcelやwordで作るんですけど私がいる部所では使える人が少なくて仕事が少ない私が結構作ってるんです。こんなところで役に立つとは思いませんでした。だから今学校で習ってる後輩には何処で使えるかわからないから基本だけでもいいから使えるようにしておいたほうがいいとアドバイスしておきます。多少でも使えればその職場で重宝されますから。それが今の私の近況です。それじゃまた進路課にメールします。
 
《東京で調理師を目指している卒業生》
 ・高校入学以前から調理師の道に進もうと考えていて専門学校に入って3ヶ月が経ちました。基本を教えてもらい包丁を研ぐにしても、毎日研ぐだけでなく「野菜を切って研いで切って研いで」とというような事も質問して教わりました。今は和洋中の実習を行い、後期からは製菓が始まったりと、やることが多くなってくるにつれ、大変さも増しますが楽しみも増えてきています。
 学校生活では自分が納得できないことやいやなことでも「はい」と素直に言えるようにと毎日のように言われています。でもこれは自分が就職したときに調理長や先輩達にもっと理不尽なことを言われたりした時にいやになって辞めてしまわないための訓練だと思っているので苦にはなりません。
  自分は学校の寮に入っていて寮生は当番で朝食と夕食を学生だけでつくっているので勉強になります。
  最後に、これも専門学校の先生から言われていることなんだけれど、将来の夢、目標は「こうなりたい!」ではなく「こうなる!」と言い切った形で、毎日声に出して言っていれば必ず叶うということです。在校生の皆さんもゆめを声に出して言ってみてください。
 
《地元メーカーに勤めている卒業生》
 ・自分なりに毎日頑張っています。職場の雰囲気も良く仕事も楽しくやらせてもらっています。母校に対して自分にできることなら協力するのでいつでも言ってきてください。
 
《東京の短大で学んでいる卒業生》
・私の通っている短大では夏休みが長いです。9月も夏休みです。東京も暑い日が続いていますがクーラーがあるので授業は快適で苦になりません。この半年はあっという間でした。
 
《地元サービス業で頑張っている卒業生》
・仕事場に後輩になる人がもう入ってきて何か大事な仕事を任されることも多くなってきた、先輩後輩の仲も良くとても充実していますが、私本来の夢のためにここで終わらずもっと頑張っていきたいと思います。
 
《地元メーカーで頑張っている卒業生》
・最近は残業も多くて、夜勤も始まっているので新入社員の中では一番稼いでいます。上司や先輩達とも仲良くしてうまくやっています。今の時期は先生達も忙しいと思いますが頑張ってください。
 

社会人や上級学校に通って高校生とは変わったと感じることは何ですか。

・専門的な事が増えたせいか1日休んだだけでも辛くなる(専門学校)
・なんだかんだといっても世の中は「見た目」で判断されます。(専門学校)
・クセ字を使わなくなった(看護学校
・高校生と変わったものは自由と責任(大学)
・大人社会は本当に大変。(就職)                              
・自分のとった行動に対して責任をとること(看護学校)          
・自己責任を感じる
・進学して視野が広まった。(専門学校)
・責任の重さ。(就職)
・何でも自己責任をもって行動すること。(専門学校)
・自分が高校生を見る目が変わった。(専門学校)
・自分でやらなくてはならないことが増えた。(大学)
・マナーに対してとても厳しい。(専門学校)
・いろんな意味で自己責任が増えた。(就職)
・責任というものが求められる。あとは信用。(就職)
・人間関係が上と下でしっかりしていること。
 仕事はきっちりこなさなければならない。 (就職)
歯科助手を始めて半年がすぎました。仕事もやっと慣れて来ました。
 働いてお金を稼ぐということがこんなに大変なんだということを実感しています。(就職)
・仕事に対して責任感を持たなくてはならない。求人票と実際は違います。
 今となっては高校生に戻りたいです。(就職)
・皆同じ目的・目標を持っているので曖昧ではいられない。(看護学校
・すべてが自分の責任と繋がり高校時代のように甘えが無くなった。(専門学校)

 

 進路選択に当たって必要な事は何だと思いますか。


・それぞれの学校で方針・設備が違うので。
 少しでも興味があれば実際に見学してみ ることがすごく大事。(専門学校)
・迷うのは良いことだけど、とにかく行動しなくちゃ後で後悔するよ。(専門学校)
・自分の性格に合った仕事を選ぶべき、就職は楽では無い。(就職)
・適性とかで悩んだら消去法もひとつの方法(専門学校)
・一人で考えていないで人と相談すること。(専門学校)
・その学校の方針なども調べてみると良いと思います。(看護学校
 
 

他の高校の卒業生と比べて何か感じることはありますか。


・母校の進路ガイダンスは他の高校の人たちの話を聞くと充実していたと思えるし、 受けて良かった。(大学)
・自分をどう見つめ直したらよいかを考える事ができる。(専門学校)
・何事にも前向きに取り組んでいる点(専門学校)
・進路に対する意識がとても高い。(専門学校)
・ちゃんと進路について考えられて良かった。(専門学校)
・進路指導が充実している。(就職)
 

 今、高校の進路指導を振り返って思うことは。


・高校時代のガイダンスは自分の将来を考える時間になったので良かった。(四大)
・小論文や進路適性検査は役に立った。
 役に立たなかった事はあまり無く自分のプラスになることが多かった。
看護学校
総合学習・土曜の講習・進路イベントへの参加役に立たなかったガイダンスは無か った。これからも続けてください。(公務員)
・高校時代のガイダンスは今思えばめんどうだと思っていたことも役に立っているな という印象です。(短大)
・役に立たなかったものはない、上級学校の模擬体験授業が良かった。ガイダンスは とても役立った。(専門学校)
・高校時代はさほど重要と思っていなかったことも、今思えばとても役に立っていて 良かった。(就職)
・後になってからありがたさに気がついた。(看護学校
・受けるだけでなく自分から見学に行くことが大切。(専門学校)
・学外研修は役立った。(専門学校)
・「産業社会と人間」(総合学科の原則履修教科)は役立った。(専門学校)
・面接練習は自分の為になる。たとえ自由参加であっても受けておくべき。(就職)
 
 

これから進路を決める在学生に対して後輩へのアドバイス・メッセージをお願いします。


・人との接し方、特に言葉遣いに注意した方がよい。(看護学校
・先生方のアドバイスを大切にしたほうがよい。(専門学校)
・何を学ぶかしっかり分かってないと困るのは自分です。(専門学校)
・動物相手の学校に進むなら体力は絶対つけておくこと。(専門学校)
・求人票をよく見て、企業見学に行って、自分で決めろ。(就職)
・志望先の人たちと「生」で話をする。(専門学校)
・実際に体験入学などに行ってみること。(専門学校)
・世間からの生徒の印象を直接聞いてみるとよい、社会は印象が大切(就職)
・看護に進むなら、生物の授業が主となるのでしっかり勉強してやおいたほうが良  い。(看護学校
・自動車部品を作る会社は測定等で三角関数を使うのでしっかり学んでおいた方がよ い。(就職)
・自分の進路について多くの知識を持つべき。とにかく調べる事。(専門学校)
・「今」を大切に。(就職)

フリーコメント


・同じ目標を持つ仲間と頑張っています。(専門学校)
・基礎実習に行ってきました。もちろん何もかもが初めてなので、何をするのもすご く大変でした。しかし、実際に職業としている人々と接する事によって自分がどの 様な仕事に就こうとしているのかとい うことを改めて確かめることができた。(看護学校
・実習に行ってきました。指導されることが多く大変でしたが、今改めてこの道に進 んで良かったと実感しています。(看護学校
・面接はいろんな先生にやってもらった方が良い。(就職)
 
・立ち上げたばかりの総合学科高校、
 自分たちの指導の検証としての「追指導」でした。
 
普通高校進学校でも取り組むべきだと個人的には思っています。
 特に「授業」のこ「進路指導」のことなど
 卒業生からのフィードバックはマイルストーンとなり
 方向性を照らしてくれるのではないでしようか?