一昨日から綴ってきた、前任校での追指導 データ編とまとめ編です。
統計
① 卒業時の進路先と現在の職場・学校を移動しましたか。
【卒業時の進路先と同じ・変わった】→その理由は?
1 業時の進路先と同じ 48 人
1 業時の進路先と同じ 48 人
学びたいものが学べないという理由で進学後
2 変わった 3 人
2 変わった 3 人
学校を辞めていたものも2名いました。
② 再就職したという人にだけ聞きます
現在の雇用状況は下のうちどれですか
【正社員・派遣・バイト・その他( )】
1 正社員 0人
1 正社員 0人
2 派遣 1人
3 バイト 0人
4 その他 1人
3 バイト 0人
4 その他 1人
安易な派遣への流れが気になります。
③ 再就職の情報はどうやって得ましたか→
【友達・雑誌・ネット・職安・他( )】
1 友達 1人
2 雑誌 0人
1 友達 1人
2 雑誌 0人
3 ネット 0人
4 職安 0人
5 他 1人
4 職安 0人
5 他 1人
友達や先輩などからの情報だけに頼らず、
ハローワークや学校にも相談に来させたい。
④ あなたの現在の進路先を分類するとどれですか
【大学・短大・専門学校・その他の学校・企業・役所・無職等( )】
1 大学・ 10人
1 大学・ 10人
2 短大 5人
3 専門学校 16人
4 その他の学校 2人
4 その他の学校 2人
5 企業 15人
6 役所 1人
7 無職等 1人
6 役所 1人
7 無職等 1人
本校の進路先は、1/3が大学・短大、1/3が専門学校、1/3が就職という多様校の典型スタイルです。返事もほぼその割合に一致していました。
⑤ 現在の進路先に対する満足度は→
【1不満・2やや不満・3やや満足・4満足】
そう考える理由は?( )
1 不満 2人
そう考える理由は?( )
1 不満 2人
2 やや不満 2人
3 やや満足 13人
4 満足 31人
4 満足 31人
返事をくれるような卒業生だからかも知れま せんが約9割は満足しています。
⑥ 今、高校の進路指導を振り返って→
【1不満・2やや不満・3やや満足・4満足】
1 不満 2人
2 やや不満 4人
3 やや満足 22人
1 不満 2人
2 やや不満 4人
3 やや満足 22人
4 満足 19人
これも返事をくれるような卒業生だからかも知れませんが85%が満足してくれたようです。
⑦-①進路選択に当たって必要な事は何だと思いますか
①【就職した者→自分の適性能力・職業の選び方・職業の種類と内容・就職の心構え・ 他】(複数回答可)
1 自分の適性能力 4人
2 職業の選び方 1人
1 自分の適性能力 4人
2 職業の選び方 1人
3 職業の種類と内容 5人
4 就職の心構え 6人
5 他 2人
5 他 2人
就職の心構えを挙げた者が最多でした、やはり現実の職場を見学したり体験する必要を強く感じます。その他職業に関する知識や自己分析ももっと必要なようです。
⑧-②進路選択に当たって必要な事は何だと思いますか
②【進学した者→自分の適性能力・学校の選び方・受験方法・学問の種類と内容・進学 の心得・他】(複数回答可)
1 自分の適性能力 13人
1 自分の適性能力 13人
2 学校の選び方 11人
3 受験方法 3人
3 受験方法 3人
4 学問の種類と内容 12人
5 進学の心得 1人
6 他 0人
自己分析に関わる部分が最多でした。進路の問題は実は「自分自身と向き合う問題」です。実際に学べる内容や方法の確認といった視点での 学校調べも今後もっと強化する必要 がありそうです。
考察と今後の視点
①・何のためにやるのか・いつやるのか・いつまでやるのか・どのようにつづけるの か?
・全国進路指導大会で追指導をいつまで行うかという質問をしたところ三村先生から は、先生自身は高校在職中は7年続けたという回答をいただいた。
卒業後のメッセージがどのように後輩達に活用されるのかが分かってくるとそれが 一連の流れとなり良い循環が生まれてくるとのこと。
・文教大学の仙崎先生によると追指導については全国大会の全体会で取り上げられた のははじめてだが、これは別にオプションではない。
進路指導の活動分野は、自己理解、進 路情報の理解、啓発的経験、カウンセリン グ、決定への支援、追指導の6分野であり当 然行うべき一連の指導であるという ことだ。
・「接続」というテーマは6・3・3の制度を持つ日本独自の問題でありK-12の 学年で考える米国ではあまり重視されない。
・接続が失敗した例ばかりでなく、うまくいった例たとえば第二希望で進んだ高校で も満足して活躍している等の例もしっかり調査したい。
失敗した例では保護者や教師の押しつけた価値観がノイズになっていないか検証す べき。
・就職者の離職が多いのはゴールデンウィーク明けやお盆明け、進学者は6月ぐらい までに上級学校になじめるかどうかが決まる(初期導入に力を入れている関西国際 大学、当事は濱名篤学長)こういったタイミングを考えて発送する必要がある。
・学校評価の一項目としても教師全体に対する意識改革という点でも有効である。
・学校の教育内容の説明としても追指導でのフィードバックデータは有効。
・⑦-①及び②での結果を受け今後の進路ガイダンスプログラムの計画を検討した
い。
・多様校では教員が全チャンネルをカバーしきれないかもしれない、
生徒から生徒に情報を伝えていく仕組み作りが大切になる。
この点でも卒業生からの声は有効
・今後としては、進路課の正規の仕事分担として「追指導」に組織的に取り組んでい
く学校が増える方向になって欲しい。
く学校が増える方向になって欲しい。
卒業後を追いかけた例としては伝説の「下北調査」(青森から上京した高校生の反 省を一個人が追っていったというもの)があるが、文献は見つからない。
現在の伝説、大分県の日田三隈高校の30歳のレポートは語り継がれていくだろ
(↑毎年招待状をいただいているのでいつかは九州におじゃましてみたいなぁ)