Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

学びのイノベーション フォーラム 後編

<第Ⅲ部 パネル討論 “イノベーションへの道”協創>

オーガナイザー 野田 武志(世界連邦21世紀フォーラム)さん
 
<前野先生のシステムデザインとの出会い>
・慶応SDMの存在を知ったのは1年前、
・品川で開催された研究・技術計画学会の講演会で、
 学科長の前野隆司教授の「幸福学とイノベーション思考」に出会った。

・デザイン思考は    米国発
 オブザベーション   observation
 アイディエーション   Ideation
  プロトタイピングフォーエンパシー    Prototyping for empathy
・自分を捨てて効率化しようではなく、
・自分が幸せになろうという方向
 
基調講演 幸福感とシステムデザインによるイノベーション

・ 前野 隆司(慶応大学SDM研究科)さん 
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 話の流れ
・幸福学とイノベーション思考
・①幸福の4つの因子、
・②イノベーションのための、
・③ワークショップの考え方、
・④学びの意欲との関係。
 
・なぜ「幸せ」を研究しているのか?
・ロボットの研究→「幸せのメカニズム」の研究
・「幸せ」の研究は最近頻繁となっている、最近は年間500本の論文がでている。

・幸せに影響する心的因子は、
「自分に強みがある」、「親切にしている」、「ユーへモアがある」・・などなど

・しかし、アナリシスでなく幸せの全体像を知りたい!
・幸せに関するアンケートを科学的・統計的に分析
・味覚と同じように幸せも「軸」がもとめられないか?
・成長したいという欲求が幸せに繋がっている。
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・日本人1500人の調査から分かったこと。
 以下の4つ(「幸福の4因子」)が大切
 
・「自己実現と成長」
・「繋がりと感謝」
・「前向きと楽観」
・「独立とマイペース」(和して同ぜず)
・いろいろな幸せがある?
 クラスター分析→
 一番幸せな人の20%は上の4つ全部満たしている!
 
・ここまでの研究では
・「幸せ」「感動」「共感」「からを破る」など研究してきた。
・慶応SDMのデザインプロジェクト教育
・PBL
・協力して創造する   「協創」             
・「物議をかもすアイデア」でなければ!
 →「賛否両論」になる、
 多数決はイノベーションではやってはいけない。
 説得できなければジョブズにならない。
・「サイエンス」によると
 グループワークの「集合智」でパフォーマンスは参加者の知に依存していない、
 女性の参加者が多いと新規性がでる。

「幸福の4因子」イノベーション教育は繋がっている
自己実現・繋がりと感謝・前向きと楽観・独立とマイペース
・モチベーションをいかに高めるか 
・説教はダメ
・協造=幸福○という体験を!
 

感想

「幸福」について
「高校生の社会科の授業で『幸せ』についての授業を行っている」
 私の授業では、
 マインドマップで「幸せ」について考えておいて
 様々な国と地域の指標を見て(国名・地域名は知らせない)
 →住みたいたいところはどこかを個人で考え
 →四人グループで意見を出し合い
 →クラス全体で班ごとに選んだ国と地域その理由をシェア
 →再度、自分で国と地域を選びその理由をまとめて
 →自分の考える「幸せ」を簡単な文章にまとめる
 こんな事に取り組んでいるのでとても興味深かった。
 
 早速、名刺交換をしていただき前野先生の著書を注文した。
 幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書 2238) [新書]