Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

「自尊心」・・・発達心理学の中年男性の研究で思ったこと

ロビンス(Robins et al)は自尊感情について研究を進めた結果
自尊感情は児童期を通して肥大していたが、徐々に低下の兆しを見せ始め、青年期において低下し続け、成人期には徐々に上昇し、後期成人期においてピークを迎える、高齢期には急激に低下する。」という。
 
 若者が自信なさげで、ベテランがえらそうで?教えたがるのがよく分かる。
 自尊心は=自身や自己有用観ではないけれど、主体的な学びには大切だ
 
 話は少しそれるが
 
世界的に「幸福度」が高いと言われる
 デンマークにはアクセル・サンダモセというライターが考えたコンセプト
  Jante Law(ジャンテロウ)というのかあるらしい
 
   Don’t think that you are special.
  (自らを特別であると思うな)
   という言葉から始まっている
 
 価値観が多様化し、それを認め合う・尊重し合い・「協働」する時代にはいった
 「ベテラン」こそ
 若い人からも積極的に学ぼうという姿勢を忘れてはいけないのではないかと思う
 北欧の国々が「幸福度」が高いのは、
 福祉が充実しているという社会制度が幸福度を上げていると考えがちだが
 制度だけではないのではないか。
 
 
  ユング(Jung)は「中年期の危機」について、
限られた時・心身の老化・いつか来る死・自分の限界を知り
人生の終点から、時間的展望を考えるのが中年期で
それは、
朝日に向かって太陽を拝んで立っていた人が、
正午をすぎて
自分の上を太陽が通過した後は
今度は自分の影を見なが立ち続けると表現した
 
悩み多き世代?
自尊心は私的な活動より公的な活動によって形作られるようだ
 
 
シノット(Sinnott)はサクセスフルエイジングに上手く適応している高齢者について研究した
 
男女の性別的役割については
一般に活動的・自立的な男性的特性と
一般に受け身的・養育的な女性的特性との
両方を兼ね備えた両性性の高齢者は適応的だとしている
 
 
大変なのは若者だけではないのかもしれない
 
現代の中年は
「時代の変化」と人生の「正午」の両方の問題を乗り越えなければならない。