1996年のOECD
急速な社会の変化の中で先進国の加盟するOECDも
「教育の普及」を、
先進国の集まりであるOECDは
生涯学習における学習者の
「自発性と自己責任」に視点が置かれる。
生涯学習に置いてはぐくむべき力として
DeSeCoなどの「キーコンピテンシー」の定義に関する研究、
生涯学習の基礎をはぐくむ幼児教育と家庭教育、
学習の社会的・経済的効果に関する研究などが進められる。
こういった中で各国の生涯学習推進のためのデータを集めるために
PISA等の学習到達度調査さが導入された。
(国別平均点の勝ち負けに目を奪われているが、
その先にあるのは生涯学習進行政策なのだ。)
EUでは1つのヨーロッパを目指し
1996年を「ヨーロッパ生涯学習年」としてさまざまな行事を行い、
高等教育における学位制度の共通化により国境を超える
「ボローニャ宣言」を打ち出す。
EUは「世界で最も経済競争力の高いダイナミックな知識基盤型経済」
を目指している。
人々が国境を越えて学ぶために、
個人が習得した学習経験をスタンダードに照らして「測定するプロセス」
が必要となりCEDEFOPという
Validationという学習方法も示された。
そこでは
①対話を通した識別
②経験の可視化のための文章化
③経験の形成的評価
④評価結果の認証
という四段階が示されている。
Validationの結果はEUが開発した共通の履歴書様式である、
「ユーロパス」や「ユースパス」に記載され、
欧州高等教育単位互換制度(ECTS)や
欧州職業教育単位互換制度(ECVET)などとの融合させていくことが
課題となっている。
これらの制度は複雑になっているので学校だけでなく
地域にもガイダンスカウンセラーを置いて
ライフロング・ガイダンスを推進している。