Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

1996年は節目の年

1996年のOECD

 急速な社会の変化の中で先進国の加盟するOECD
 「生涯学習」に着目する。
 多くの途上国を加盟国としているユネスコ
 「教育の普及」を、
 先進国の集まりであるOECD
 生涯学習における学習者の
 「自発性と自己責任」に視点が置かれる。

 生涯学習に置いてはぐくむべき力として
DeSeCoなどの「キーコンピテンシー」の定義に関する研究、
生涯学習の基礎をはぐくむ幼児教育と家庭教育、
学習の社会的・経済的効果に関する研究などが進められる。

 (これに関して以前綴ったもの↓)
  http://blogs.yahoo.co.jp/suzukifamilyeiji/62839666.html

 こういった中で各国の生涯学習推進のためのデータを集めるために
 PISA等の学習到達度調査さが導入された。
(国別平均点の勝ち負けに目を奪われているが、
 その先にあるのは生涯学習進行政策なのだ。)
 
 近年はユネスコOECDは連携しながら調査研究もしている。

 EUでは1つのヨーロッパを目指し
 1996年を「ヨーロッパ生涯学習年」としてさまざまな行事を行い、
 高等教育における学位制度の共通化により国境を超える
 「ボローニャ宣言」を打ち出す。
 EUは「世界で最も経済競争力の高いダイナミックな知識基盤型経済」
 を目指している。

 人々が国境を越えて学ぶために、
 個人が習得した学習経験をスタンダードに照らして「測定するプロセス」
 が必要となりCEDEFOPという
 欧州職業訓練開発センターのなどのガイドラインによって
 Validationという学習方法も示された。

 そこでは
 ①対話を通した識別
 ②経験の可視化のための文章化
 ③経験の形成的評価
 ④評価結果の認証
 という四段階が示されている。

 Validationの結果はEUが開発した共通の履歴書様式である、
 「ユーロパス」や「ユースパス」に記載され、
 欧州高等教育単位互換制度(ECTS)や
 欧州職業教育単位互換制度(ECVET)などとの融合させていくことが
 課題となっている。
 これらの制度は複雑になっているので学校だけでなく
 地域にもガイダンスカウンセラーを置いて
 ライフロング・ガイダンスを推進している。

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