Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

「できること」と「分かること」ALの根底にある原理

「分かる」ということはどういうことなのだろう?

 
・「できること」と「分かること」は違う。
 人が成長していく間に
 「できること」が → 「分かること」にどのようにかわっていくか?
・カミロフ・スミス(Karmilof-Smiith)
 
 は積み木の実験でこのことを確かめた
 
・加工の手を加えて積みにくくした積み木を幼稚園児に積ませる
・4~5歳児では「場当たり的に」やってみて
 積み木が偶然積み上がったりする。
 
・ところが、年中くらいになると原則に従って、
 この積み木はバランスがおかしいから積めないと判断し
 「できないはず」と思って投げ出す子どもが出てくる
 「バランスがおかしい積み木は積めない」
 という理論、
 4~5歳児には無い理論に気づきそれが邪魔をする
 こうして視野は広がっているが
 理論が不完全なため結果は悪いという段階に進む
 しかし偶然できた4~5歳児よりは着実に賢くはなっている。
 
・年長になると高度な技を持て
 バランスがおかしい積み木を工夫しながら積み上げる
 理論を獲得した上に結果も出せるようになる。
 
・「できる」という実験の結果は4~5歳児と同じでも
 年長の違いはなぜそれができるかを説明できるかできないか、
 
・カミロフ・スミス(Karmilof-Smiith)の実験は
 →「できることと」と「分かること」は違うこと
 そして
 「分かること」は「できること」に繋がるということを示している
 
・こうして「物事の仕組みが分かる」ことで
 頭の中に持っているモデル(「表象」)が書き換わる
 (「表象書き換え理論」)
 
・「分かる」ということは=「できる」ということではない、
 たまたま偶然「できる」こともあるからだ
 
 「説明できる」ということではじめて
 「できる」ようになる

・だから、アクティブラーニングのラーニングピラミッドが示しているように
 学びの中で「人に説明すること(教えること)」は大切なのだ。
 
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明日は1年生初のハイレベル模試、準備完了!