Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

全高進  第37回進路学習セミナー鼎談 ダイジェスト1

鼎談 (今回はかなり通好みの話です)
「『キャリア教育の推進に関する総合的調査研究協力者会議報告書』から十年、    これまでのキャリア教育を振り返る」ダイジェスト

大阪体育大学(現在は和歌山県教育長) 教授 宮下 和己 氏
筑波大学 教授 藤田 晃之 氏
・コーディネーター 全高進事務局長
 東京都立晴海総合高等学校 千葉 吉裕 主幹教諭

 ・2004年(平成16年)がキャリア教育元年?

・接続答申平成11年12月に中教審答申で
 「キャリア教育元年」とする説もあるが、
 これは文部省、「キャリア教育」という定義が出てきてない。

・平成14年に報告書を公表
・平成16年のキャリア教育元年の「キャリア教育」と定義が変わる。

・接続答申・キャリア教育元年・中教審の定義の違いは?

定義問題
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・昭和59年にキャリア教育というのは
「進路指導の手引き」に取り込まれている。

・平成11年
・自己理解・職業理解進路指導的
(ニートフリーター問題で接続=就職・職業観勤労観
 という所だけでなくキャリア発達の理念もあったが
 →時期尚早→入れられなかった。)

平成16年
→学問的(学者が多かったからかな?パーフェクトだが定義が長い)

平成23年
→今の定義(最初の一歩だけでなく次の発展、社会的職業的自立)

※ フリーターに滞留していく若者の問題を取りあげた。

「端的」問題
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・勤労観職業観が消えた「端的には」という言葉を付けた。
・「端的」問題、この「端的」があるから本筋が見えにくかった、
  当時のニートフリーターの状況と予算の分配で。

・「端的」なしでキャリア教育を、
 社会にまだ受け入れる土壌がなかった。

・「端的」の所ばかりが見られてしまった。
・「キャリア」という言葉。→「運ぶ」ではないが、
・「若者自立挑戦プラン」平成15年6月「人間力強化」

・当時フリーターニート問題が深刻
 →キャリア発達のことも話題にしたかったが、
 キャリア教育を推進するためにはこの現状問題の解決
 というのが戦略的には有効だった。

・当時の与党(自民)の中では「キャリア教育」と言っていなくて
 「職業教育」と言っていた。

 
「キャリア教育」という当時としては新しかった教育内容がどの様にして10年間かけて普及されていったか、現場からは見えない中央の足取りが語られていました。

  (つづく)