三田の慶応大学で開催された今期ラストの日本学術会議
地域研究委員会・地球惑星委員会合同地理教育分科・小委員会
本来は高校教師が参加する様な会議ではないのだが
新教育課程で「地理総合」が導入されるにあたり
高校学校現場からも
何人かが声をかけられたので意見を伝えてきた。
本日は今期内最後の会議ということで
高校現場から見た「地理総合」の視点を提示した。
現在文科省からの新学習指導要領の発表を待っている段階だが
新しく始まる「地理総合」の最大の問題点は
高校現場にそれを教えるだけの現役「地理教師」が
圧倒的に不足しているという事だ。
世界史必修の流れで
地理教師の採用は控えられ
地理学科に進んだ大学生も
教師になる事は実はあまり考えていなかったりする。
となると
現在歴史を教えている現職教師による
「地理総合」への参入
地理教師でも「GIS」をどう教えるか
大きな難問であるが・・・
歴史の先生にとっては
きっと大きな壁になるだろう。
学術会議としての方向性や
教材の作成など
この事態に対する対応策は打ってはいるのだけれど・・・
地理必修化で嬉しい潮目ではあるが
海に出るまでは長い間の堆積物が漂っている
前途洋々という訳ではない。