公開文化講座「2022年度、高校地理必修化。どうする?どうなる?」
※ 個人の聴講メモです。
( ↑ 机・電源・照明完備で快適)
内容:
開会の辞 豊川 浩一(人文科学研究所所長)
<第一部>講演
13:10~13:45 井田 仁康 氏
『「地理総合」とはどのような科目か?その設立の背景と特性』
地理履修者が少ない
地理の知識が少ないのに歴史を受ける・・・・
社会人になって地理的認識の欠如
地理と歴史をバランス良く履修できないか
歴史→思考力を育成できないか・・・・
地理もかなり思考力を育成しようとしている。
地理のセンターの得点分布は正規分布
(歴史は勉強した者としていない者で分布に山が二つできる。)
地理受験は暗記編重ではない
地理総合とは・・・・
2単位必修科目
・系統地理的学習、地誌的学習を踏まえた問題解決的な学習
・地図
・GIS
・アクティブラーニング
・防災
・ESDなどを含む
多くの教員が持っている不安
地理の教員がいない・・・
・高校での地理総合
中学校との関連性を重視
・「将来性」がポイント
・小中高を踏まえて「将来」を考えよう。
・学習に基づいた将来像
・何を学ぶか・どのように学ぶか・何ができるようになるか・・・
ここができなければ教科・科目として意味をなさない
・小学校から高校までの「見方・考え方」
・分野科目による見方考え方
五つの地理学概念・・・地理教育国際憲章に基づくものがベース
1「位置分布」
・位置と分布
位置の規則性と分布パターン
一般的特殊性
2「場所」
・場所
その場所の自然や人文的特性
地方的特殊性
3「地人相関」
・地人相関
自然と人間の関係性→人間と自然の「相互依存」関係
環境決定論と環境可能論
4「空間的相互依存関係」
貿易や交通の成立
5「地域」
地域のとらえ方
スケール変化
空間的に意義がある地域
時間的に自然、経済、文化などにより、その範囲は変化する。
・「地理総合の内容」
・「GIS」→地理情報システムの活用
・「国際化」→国際理解と国際協力
・「地域」→自然環境「ESD」と「防災」
ESD
防災におけるスキルアップ
中学校から高校まで
・小学校からの能力の系統性
地域の調べ学習
・中学校
地理的知識
ローカルグローバルな課題に気がつく
現実に近づく
・高校
系統地理
ローカル・グローバル・解決策
将来
・そして「探求」で
日本の将来像の構築へ
(地理は未来志向→なにができるか!)
例えば
・「ESD」では高校では地理だけで無く歴史・公民の内容を踏まえ
さらに地域調査などで多角、多面的に現実を見据た社会づくり。
・「防災」では、世界各地の災害を踏まえての防災地図の読み取り、
さまざまな条件を考慮した防災地図の作成。
・持続可能な社会づくりは小学校中学校から繋がってくる。
だから高校は中学校をしっかり見ておく必要がある。