橘川 幸夫(きつかわ・ゆきお)さんの講演会
2010『森を見る力』( 晶文社)お薦めします。
特に印象に残った部分
ひとり一人は「木」
「木」は個体、個体の主張が「森」になる、
人間は生まれて死ぬまで個体、
森は社会。
森の歴史=社会の歴史だ。
海中の生物が「陸」に上がったとき、
自分の中に「海」を作った。
「陸」に上がった生物のように、
「情報社会」に生きる人間は自分の中に「社会」を持つべき、
体内に「社会」を持てる人が情報化社会に生きる人。
これが、情報化社会に生きる倫理。
管理社会というのは甘やかす社会、
生きる力を奪う。
守られた社会にいるという不安。
こういった社会を得るために失ったものがある。
「インターネットが無い時代」を知っている世代が、
「あって当たり前」の世代に語る。
それは私たち大人にしか分からない。
新しいものを作るのでは無くて「思い出す」こと。
こどもの横に大学生がいて、
その横に大人がいて、
学ぶ、
そこに今度年寄りを繋げたい。
昔はそういう関係があった、
今は崩壊してしまっている。
感想
とてもわかりやすく、「すーっと身体に入ってくる話」でした。
世代を超えてジャンルを超えて学ぶ、
自分という「木」も学校という「林?」も、
新しい環境に合ったデザインに変わっていかなければいけないのだろうなぁ。
そして、
学校という「林」は社会という「森」の中で
生かし生かされる関係が築けないものなのだろうか?
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ほぼ二ヶ月ぶりの休日、ジオパーク候補の自然と
同僚の先生の個展を堪能しました。