瀬戸内海に浮かぶ 似島(にのしま)
宇品港からフェリーでたった20分、市内からも見える「安岐小富士」のある島。
広島市内に近いのに、橋で繋がっていないので、船を下りるとそこにはまだ昭和の時代の瀬戸内があった。
広島に原爆が投下されたとき、検疫所があったこの島には約1万人の被爆者が運び込まれたと言われている。
多くの方は介護の甲斐無くここで息を引き取った。そして無縁仏となっていた。
現在の中学校東よりの南風泊一帯からは後に1400柱の遺骨が発掘され供養塔が建てられた、そして、それがさらに合祀された慰霊碑がグランドの隅にぽつりとあった。後にこのグランドからも仮埋葬された517柱の遺骨が発見され一緒に祀られている。