昨年度の学校基本調査によると、
高等学校の卒業者数は108.8万人。
「大学等進学率(53.2%)」
「就職率」は横ばいであるが、
「大学等進学率」「専修学校(専門課程)進学率」は若干上昇している。
一時的な仕事に就いた者を除く
「就職も進学もしなかった者」は
昨年度の調査では4.9%で5.4万人だったが、
本年度は若干減って4.5%で4.7万人となっている。
こういったことになっている原因だが、
こういったことになっている原因だが、
高校の進路指導が進学指導に偏りがちで、
進学希望以外の生徒、
学校から社会に移行する支援が充分かつ適切に行われていないこと、
学校で行われている学習と将来がまだまだ結びついていないこと
が原因と考えられている。
大学・短大への進学率は最高値だった
平成22年の56.8%に近づく勢いで回復してきている。
これの背景には何があるのだろうか?
大学進学率の上昇の一方で近年、
「大学の入学者」に対して「卒業生の数が少ない」
といった問題も深刻化している。
例えば平成21年の大学入学者58.5万人のうち、
平成24年に卒業した者は46.3万人で、
入学者の約2割に当たる12.2万人が
大学を去っているか留年している様だ。
大学卒業後の状況も深刻で
3.1人に一人は正規の職員等にはなっていなく、
7.4人に一人は正規に就職も進学もせずに卒業しているようだ。
ここでは自分の選んだ道として
そのようになっていこともあると思うので一概に批判はできないが。
話を高校に戻そう
高校でも様々な状況で卒業できない場合がでてくる
内閣府の「若者の意識に関する調査」によると
高校を途中でやめてしまう場合は
その後がとても深刻で一時的な職に就いて
働きながら正社員への採用を希望するが
情報を得られなかったり
地元に仕事がなかったり
仕事をしていく自信が持てず
なかなか思うように行っていないようだ。
東大の玄田有史氏がNEETや
SNEP(「孤立無業」59歳以下の未婚無業)
という言葉で表現しているが、
その数は2011年(平成23年)の時点で162万人
ほぼ鹿児島県の人口と同様の数になっている。