Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

「地理」の持ち手がいない問題。


この時期異動してくる新職員と残留の職員とで来年のクラス編成や持ち時間などを決めている頃ではないでしょうか?


地歴でいつも上がってくるのが
「地理」を教えられる人がいない問題!

以前にも掲載したが↓
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現在必修の関係で専門外の「世界史」を教えている教員は多い
これは仕方ないか・・・
しかし
選択科目でありながら
「地理」を教えている教員は
「地理」専門とする教員の割合であることは少ない

こうなるのは「日本史」を専門とする地歴職員が多いからなのではあるが
日本史必修化の動きは彼らにとっては追い風
(現在地理と日本史は選択必修)

話を、職員不足の話に戻そう
そんな訳で
巷では
「地理」教員は地歴科の中出は最少数派
しかし
生徒の方では
理系ブームで
特に国公立受験者が多い高校では
地理の受験が圧倒的に多く高いニーズがある

となると
持ち授業時間と受講生徒数はパンパンにふくれあがる
多くの進学校ではこの状態がここ数年の傾向ではないだろうか?

この「理系」がまたくせ者で
新課程になって
数学そして理科の内容がたいへん充実してきているため
なかなか
地歴までは手が回らない受験生が増えてきた
そこにきて
世界史・日本史とは違って
下の図の様に↓

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一部の私立はもちろん、センター「地理」ですら
「基礎基本」(教科書内容)レベルからはみ出した出題も多い。
好奇心を持って、自分で学んでくれないと
追いつかないのだが

ここ数年の傾向で
(受け身に)
「教えてもらう」ことに期待をする生徒が増加している
ニュースや新聞もチェックしていないので
時事問題ですら
授業で解説しなければ
ならない
こんな状況で
選挙権が繰り下げられたとしても
適確な判断はできないだろう。

「入試に受かるための力」と「地球市民として付けさせたい力」
新学期もこの2つのバランスの中で
授業を組み立てていくこととなるだろう。