Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

地理授業iPadで自作動画 先生方からのアドバイス

初回の授業に対するコメント


(プランの立ち上げからのぶっつけ本番なので失敗やトラブルも多かったです。)
授業の印象
○グループワークに慣れていて互いに情報交換・学び合い・共同性が行われている。 
 これまでの授業の積み重ねがあってこそできる授業だと思いました。
○生徒が活動している授業だ、というのか率直な感想。
○興味がなさそうな生徒がいない→楽しそう(楽しいといっている生徒がいた)
○基本用語の意味を生徒達がしっかり理解していた。
○ICTを使うだけでなく、どのように使えば効果的であるのかを考えながらやってい 
 た。自分たちが調べた知識を繋げてプレゼンすることにより、
 さまざまな考え方が身につくようになると感じた。動画を作るスキルが高い。
○Clicaで投票の様子がリアルに伝わってきてライブ感があった。
 iPadで映像見ながら班の中で知識を補い合っている様子が見られた。
○生徒が自作の動画を作り、それを視聴して、評価する
 という作業を授業の中に取り入れていたのは新鮮だった。
○音声が出ないなどの少々のハプニングでも生徒がざわつくことはなく
 映像に見入っていた→日頃からICTに生徒が慣れていることが分かった。
○取り組む姿勢が良い。
○音声が上手く聞き取れないのでタブレットを保持していた生徒がキーワードを
 アナウンスしていた。キーワードを何度もチェックしているので記憶に定着する。
iPadを使って自分たちの映像を見せることにより、
 より自分で考える機会が増えるように思った。
 スクリーンやiPadなど視覚的なものは印象に残りやすく有効だと思う。
○生徒達が教科書の内容をしっかり理解してまとめている姿に感動した。
 抽象的な言葉をしっかり理解できているのはさすがです。
 本校の生徒で同様の実践をする場合にはより身近で具体的なところに落としていく必要があると思いながら参観させていただいた。
○生徒自身がお互いのVTR発言に対ししっかり耳を傾けていた。
○生徒にVTRを作らせるのは文化祭ぐらいなので、授業でもできるのかと驚いた。
○生徒が工夫を凝らしたビデオを作成していたことが印象に残った。

△ビデオの部分はポスターセッションで実施する(では元も子もないが。)
 機器の不具合は避けられない事、実際に見て対応を考える必要性を感じました。
△生徒達のビデオの内容は商店街の活性化などありふれていて
 オリジナリティーを感じませんでした。
△機械トラブルに関してのフォローが印象に残りました。
×せっかくなので、やはり、よく聞こえる音声の撮り方など指示しておくと良い。
×正直がっかりしました。65分使って何も学習は進んでいないと思います。
 班学習の成果をビデオにしてiPad を用いて発表しただけではないでしょうか。

仕組み
○目的・目標が明確であるため、生徒達も学習することが楽しそうだった。
○能動的に学ぶ「アクティブラーニング」というものを、
 新聞・テレビで等は見たことがありますが、
 さまざまなICT、プリント、班の話し合いを初めて拝見しました。
○教科書の内容を教えることに偏りがある高校の授業に対し、
 汎用的能力の育成に注目して授業を構成している点が良い。
○構成等は複雑だったが、生徒がしっかりと理解をしていたので
 非常に効果的と感じた。
○本時の目的、ルール構成について、よく練られていたと思う。
 動画の評価を指せるという取り組みが新鮮だった。
○動画を生徒に作らせるというアイデアに感心した。
 知識がしっかり定着すると思う。
○Missionという形で、課題提示を明確にしていた点が参考になった。
○表現の仕方について相互に評価者になることによってよりスマートな表現について学べた。
○目標・ルールは明確であった

×(iPad各班で)映像が小さく見にくいのと音量に問題があり、
 最初の映像では内容や目標が達成されているかわかりにくい部分があった。
×動画を作る技術を学ばせるのに、
 地理の貴重な学習・授業時間を用いる必要はない。
×内容が盛りだくさんだったため、真の目標は達成されなかった。

しかけ
iPadなどの機器があり視覚的におもしろい工夫があった。
○さまざまな聴きを使用して視覚に訴える授業展開がなされていた。
iPad数台という限りがある中で、
 同じソフトを入れてグループで学習させている点は工夫が感じられた。
 プリントも思考力を伸ばす工夫がある。
iPadスマホなどを活用することで、
 一人ひとりの生徒が寿儀容に参加しやすくなるのだと感じました。
 特にチャットは、最初に伺ったときは
 「エッ!授業中にながらでやらせているの?」
 と驚きましたが、指名して発言させるよりよっぽど素直に記入してくれ、
 さらに共有できるので、いいなと感じました。
○多くの資料、器具等を使用していてやってみたいと思いました。
○事前に十分準備されていたと思う。ICT(iPad携帯)は生徒が十分使いこなせるので、それを利用して授業を行うという姿勢が画期的だった。
○(先生の話を聞いて)動画技術の重要性は確かにそう思いました。
○全体が上手く流れるように配置されていた。
○Clicaを使ってみたい。

iPadを班で視聴する際、立てかける道具などがあると全員が見やすいと思いました。イヤホンを枝分かれさせるようなものがあれば活用すると良いと思いました。

×ビデオを作る・みんなで見る・評価をする・集計をする。どうしても私には時間の使い方に無駄が多かったようにしか思えません。ICTをやるにしてももっとコンテンツの吟味や手法を考え直すべきだと思います。
×最初の発表を模造紙と生徒のプレゼンで行い、ビデオ撮影し、再度検討材料とした方が時間も短縮できる。
×携帯を利用しての評価集計の仕方について私の知識では理解できなかった。

教え方
○一時限のストーリーをよく考察し、時間を上手く配分して進めている。
○私には少し難しく感じましたが、生徒達が理解していたので良いと思います。
○生徒が作業(動画を作る)を行い、表現し、
 理解度を深めていくという手法はすばらしいと思った。
(ただ学校によってはこのようには行かないと思う。)
○授業の中でのさまざまな内容が上手く交通整理されていた。
○ビデオ視聴については意外に時間がかからなかった。
○説明は必要最低限で生徒の自主的活動に主を置いていた。
iPadを班で視聴する際、立てかける道具などがあると全員が見やすいと思いました。イヤホンを枝分かれさせるようなものがあれば活用すると良いと思いました。
△「教える」より「コーディネーター」の印象でした。
iPadやソフトを使い授業を展開し興味深いが、生徒の状況や学校の状況によって使用できないのが課題。

支え方
○授業の盛り上げ方や、フォローの仕方等、ベテランらしく意欲を引き出していた。
○班活動が自然にできていた。
○授業に向かう雰囲気はとても良い。
×それぞれの動画に対して生徒同士で質疑応答をするというような場が必要だったかもしれません。
×情報の授業の比重が大きいように思う。
 教科書の使用の状況と時数との関係が難しいと思う。
×機器のトラブルに対する対応をもう少ししっかりしてほしかった。

感想・アドバイス
・ICT、アクティブラーニングそのものが目的ではなくそれを通して、
 どんな能力を伸ばしたいかに注目して授業の計画を立てているところに感心した。 
 現在の大学入試では、まだ知識偏重ですが、
 現在の生徒に対しての大学受験対策はどうしているのか知りたい。

・このような授業を拝見するのは初めて、参考になりました。

・評価の部分で、点数による評価だけではなく、
 チャットにより生徒の実際の声を聞けると良かった。
 生徒同士で評価し合う試みは非常に興味深かった。
 「アウトプット」「道具の使用」「コミュニケーション」はとても大切だと感じた。

・画像を事前にチェックして、音声や明るさは調整(録り直し) した方が良いかな。
・(動画の評価の)点数を出すことは悪いとは思いませんが、それに時間をかけすぎ、それがまとめになっていたことには疑問でした。他のクラスのビデオも見れたことは良かった。・映像の撮影の仕方は教えているのですか?短時間でも指導すると良いかもしれません。
・初めての体験が多く、年甲斐もなくワクワク見学させてもらいました。
・ICTの活用はとても参考になった。ぜひ動画、Clicaなどを導入してみたい。
 相当な時間をかけているのが伝わった。
 自分自身もアクティブラーニングについて考えてみたい。
・班別の評価活動の時間は、VTRを個別に見直す時間となってしまい黙々と個人的に評価をしている。
班で話しを振りながら1つの評価を作り上げられるようなコミュニケーションの積極性を意識して取り組むと良い。

 初回のこれらの意見を取り入れた結果 改善したこと↓

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①・機器のトラブルが多いので予備のiPad も借りた
②・全体での動画の視聴をやめていきなり班ごとで見た
③・動画の音声については大きい声で録るように指示していたがさらにそれを徹底
④・集計、投票作業は極限までスリム化
⑤・内容の整理ようのマトリックスを班ごとに分担して調べさせ、
 小型のホワイトボード を活用してまとめさせた。
⑥・フィードバックのためのアンケートと地元地域に対する課題にも触れさせたいので、最後の10分間はその時間とした。

そして、時間の制約と闘いながら三日後、内容を練り直して再度研究公開授業を行った、明日はそのときいただいた、先生方からのコメントを紹介する予定。