Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

高い質の教育をいかにして保障するのか ―フィンランド―

ハンヌ・サボレイネン(フィンランド ユバスキュラ大学教育学部教授)
※ご注意 あくまで個人的な講演メモです。

公平と質をどう向上させるか
特別教育
グローバルはインクルーシブな教育
インクルーシブ教育とはみんなにとって良い教育
どうやって機会・公平性を保ちながら高い質を保つか
インクルージョン教育を維持するのは大変
インクルーシビティーを高めるのは害がない

特別教育の介入措置
特別支援より教育の質に着目したほうが良い
教員のスキルがあればすべての生徒がそのメリットを教授できる。
コンプリヘンシブスクールの場合
PISAの高い成果を見て
フィンランドの制度そのままを真似するのは危険
そこには、文化がある
学校間の格差はない
私立は少ない
社会経済背景の異なる家庭は少ない
ジェンダーの違いはまだ克服していない
フィンランドの良いところは
(国内的に)達成度が低くても他国と比べると
(国際的には)それでも高い状態であること。

フィンランドの生徒は達成度の低い生徒でも
高くしているので全体が高い

どうしてか?「根本から改革した!」

どうしているかというと→根本から改革した。
激論を交わしてきた1960年代
すべての生徒に9年の教育を課した

(職業教育への選別は後にした)

教室の中での教え方を変える・・・教員の訓練
パートタイム特別訓練
教員の訓練 
フィンランドの教師は医師と同レベルの評価を得ている。
(国内的には)
すべての生徒が学べるように
特に低い子供には特別な支援をする。

フィンランドの場合は包摂的
コンプリヘンシブスクールの
三割の生徒がなんらかの支援を受けている。
1979年から支援している

生徒でなく教師の申し出から介入する。
烙印付けもない、

共同テーチングが成り立っている。
学習到達度の低い生徒が減った
標準偏差も低下しばらつきがなくなった)

・まとめ フィンランドオルタナティブ
大々的な方法を選んだ(と言えよう)
統一テストはない
教師が作ったテストだけ
成績をつけるためだけ。
アカウンタビリティーは強く求められていない。

(このあたりが「GERM=グローバルな教育改革」と一線を引いている)

信頼が根底にある。
教師の自立が保たれていて
自分たちでカリキュラムが作成できる !
(という高いレベルにいる)
イメージ 1

研究者は各学校のテスト結果を開示をしてはいけない
教育の質は教師の質
生徒は教師の質を超えることはできない

教室の大きさは
よく議論されているが
クラスを小さくしてもアウトカムに影響していない
それよりも
「何をその教室で行うか?」が重要

すべての生徒に向けて行うことが大切


日本にもさまざまな噂が伝わっているフィンランドの教育。現場の方から話をうかがったのは初めてだった。