Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

「世界史」と「地理」クロスカリキュラム授業

パフォーマンス課題に挑戦
2年生になった4月、地理と世界史両方を選択した生徒に予告しておいた授業
Cross-curriculum  lessons of world history and geography.
「一年間学んだ最後に世界史と地理両方の知識を活用しないと解けない問題を解いてもらう!」という予告を本日実行しました。
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クロスカリキュラム × アクティブ × ICT × TT の世界へ

昨日2年生文系の世界史の授業にお邪魔して
準備しておいた「ジグソー法」と「loilo note for school」を活用
さらに本日は世界史の先生とのコラボレーション(チームティーチング)

大航海時代に船出する冒険家になって一攫千金のプランを立てる」という
パフォーマンス課題に挑戦
※(実際の課題はもっと細かい設定を含んでいます。)

授業の流れ
0、事前アンケート(問題初見時点での見通し)
 下の内容をカードの色で表現↓
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loilo note for schoolのカードの色で提出

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1、ジグソー班での活動(五班に分かれて実施、これは昨日実施済み)
  iPadを活用して検索+loilo note for schoolでメモの保存

ここからが本日の内容(本日は5分短縮で60分授業でした)

2、エキスパート班(キャプテン、携行品・水・食料、渡航情報の四つ)→12分
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3、ジグソー班(計画の再構築と発表準備)→20分
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4、各班の計画発表(拡大地図とミニホワイトボード)→3×5分
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昨日との比較(簡略化した形成的評価)

5、ふり返り(loilo note for school)
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生徒の感想
◎良い段取りで発表できたと思う。
◎はじめは香辛料を手に入れることしか分からなかったけど、
 話し合ったり、調べたりして、最後は両方とも分かったと思う。
◎目的や行き方がきちんと理解できて良かった。
季節風の影響や他国の支配によって航海に大きく影響するので難しいと思った。
 地理と世界史は深い関係があるってことが本当にひしひしと感じられた。
◎様々なことを関連づけて考える事ができた。
◎当時の世界情勢を理解して、
 目的地によって支援国や経由地を決めるのは難しかったけれど面白かった。
 役割分担をしっかり決めて発表も段取りよくできたので良かった。
◎思っていた以上に難しく、
 さまざまな国との関係や海流などについて考える必要があると思った。
◎行く目的や手段も分かったので、アメリカまでちゃんと行けそうで良かった。
◎一人ひとりが自分の調べるべきことが分かって話し合いがスムーズにできた。
◎当時の技術ではさまざまな問題点があったため、
 それを解決するための策を考える事は大変なことだったと分かった。
大航海時代の人々がどれだけ大変な思いをして
 一攫千金を夢見たのかが分かって良かった。
◎話し合いや協力プレーで最初に比べて情報量を格段に増やすことができた。
◎天候や海流、どこを支配しているかなど
 いろいろな点から考えてルートを決められた!
◎実際に自分たちでビジネスプランを考える事で、
 海流や風等さまざまな角度から考えを巡らすことができた。
◎歴史と地理が組み合わさるとこうも難しくなるとは思わなかった。
 もっと時間をかけて取り組みたくなる授業だった。
◎最初航路が分かっていなかったが、
 同時の世界情勢から通れないルートや支援してくれる国を割り出し、
 最善のルートを選ぶことができたと思う。
 また、行き先は違ったが他の班の人との情報交換により、
 よりよいものにできた。


クロスカリキュラム型のパフォーマンス課題は一人ひとりの「思考」・「判断」・「表現」を最大限に発揮させ「知識の活用」「チームでの協働」「課題解決力」等を促進する → 「クロスカリキュラム」は「21世紀の社会」が求める今日的な学習に近づけるのに「有効」な方法論の一つになる。