今年のリクルートワークス研究所の
研究紀要 Works Review を拾い読みしている。
辰巳さんの
「大学適応に影響する高校時代の経験」では
「大学のランクによって高校時代の経験の影響に違いがあること。」
が指摘されており
大学での不適応を
・入学前
・入学直後の問題がおこりやすいとされている時期
・問題発生後
の3つのタイミングと
「進路選択」「異質な他者との交流体験」「学習」の視点で
特に「入学前」にあたる高校時代との関係を探っている点が興味を持たせる。
高校教育で注目を受けている、
部活動・教授方法・アルバイトと大学入学後の関係
大学入学後の「とまどい」(その中身が具体的に示されている!)
彼らにとって大切な「居場所」の有無
保険をかけて複数築くネットワーク
このあたりの考察は、
これから大学に進学する3年生などには
「予備知識」としてガイダンスの中の含みとして話すこともできるだろう。
中ランク大学では
4月から7月に大学生活の満足度が下がるという、
確かにその頃高校の学校際などに顔を出す卒業生は
全員が満足と言った表情ではない。
この中ランク大学の適応は
高校での経験との相関が高いという分析が示されており
高校側の働きかけが重要なようだ。
高ランク大学になると
入学後も満足度は上昇し(不適応もいるが・・・)
高校での経験は余り影響していない。
今後、高校での教授方法と大学での適応について
特にパッシブとアクティブな教授方法の体験の有無について
分析が進むと
多くの学校が取り組んでいる
授業改善の推進力になるかも知れない。
ワークスレビューのホームページには未来予想も!
こちらの未来予想作成時
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