本日は滋賀・京都
日本人の風土と、歴史・地理学習の根底について思う。
南方熊楠は「(明治政府による)神社合祀に反対する運動をする」
→神社の樹々の梢を伝わって神々が降りてくる。
樹々は「カミ」のよりしろであるから切ってはいけない。
→神社を壊すということは、それを取り巻く神林を伐採するという事。
神木の乱伐は珍奇な植物の滅亡に繋がる事を植物学者として憂う。
庶民の信仰を衰えさせるという点で民俗学者としても心配した。
→寄り合いの場を失うことで村内自治が阻まれ、
鳥類が絶滅して害虫が増え、
海辺の木を伐採することで魚が海辺に寄りつかず、
困窮する。
そして、
人々は連帯感を失い道徳心が衰える。
南方は自然を破壊することによって
人々の職業と暮らしを衰微させ、
人間性を崩壊させる事を警告した。
「人間は人間よりもっと大きいもの、全体の一部である。」
その全体というのは特に、
「ネイチャー=自然ということだ。」
人間は全体の一部=自然と繋がっている。
という感覚を実感させる事ができたなら
それはきっと良い授業になるだろう。