NHK出版新書
齋藤哲也著
「もっと試験に出る哲学」
問題の解説より抜粋
様々な外来文化を受入れながら、新旧の共存させていた点に
日本文化の特徴を見いだし、それを「日本文化の重層性」と呼んでいる。
東洋思想
古代インド思想
中国思想
日本思想と多層に渡る解説
最後には和辻哲郎の倫理観を紹介、
「人間=個人」とする一面的な人間性理解ではなく
「個人的存在」と「社会的存在」の間の
「間柄的存在」ととらえる考え方を紹介している。
「間柄」は「個々の人間」によってつくられる
だから「間柄」が成立するためには
「個々の人間」が先立っていなければならない。
しかし、会社やクラスがあって初めてその一員として規定される。
個人と社会、あるいは個人と全体の事を
もう一度考える必要性を投げかけていた。