Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

OECD 教育・スキル局 局長 アンドレアス・シュライヒャー氏の講演

国際シンポジウム〜
「教育を科学する〜エビデンスやデータで考える、2030年の教育の姿」
に参加しました。(個人メモです)
第1部 基調講演 
OECD 教育・スキル局 局長 アンドレアス・シュライヒャー氏
  直節会ったのは2回目

※ プレゼン資料は掲載不可でした。あくまで個人の視聴メモです。

  内容ご参考 → http://www.oecd.org/EDUcation/2030-project/ 
  
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講演の中で気になったフレーズ

・学びの最適化
・教育の役割
・データがないと何も言えない
・2006年からの改革
・テクノロジーの変化
・学校が追いついていくのが難しくなっている。
・知識の再現だけでなくサイエンテイストのように

・日本の子ども達は科学に対する成績は高い
 しかし
 キャリアの見通しと相関がない
 理科のテストの成績は良いが科学に対しての愛情がない  
 キャリアに繋がっていない
 なりたいとは言っていても学校が備えていない 
・どうやったら科学者になりたいと思うか?

・時間ではなくて質が重要
 ときには親たちが問題かも。
 親たちは学んだことがないことを学ぶのは不安
 アウトカムを変えるのは難しいけれどできる。

 今やすべての若者たちに成功してほしい

 
・教え方
 工業化の産業システム
 そこにはもう財政的にも知的にも魅力がない

・一人当たりの生徒数
 少人数が良いかと思うが
 クオリティーは一人の教員が多くを受け持っている方が
 質が良かったりする。
 うまくいっている国にヒントがある。

・21世紀のスキル。
 豊かになればなるほど
 格差も開く
 10%が9割を稼ぐ

・ A.I.
 スマホくらい賢い人間は?
   Connectedしていないと気持ち悪い。
 個性や文化の違いがなくなってきている。
 アルゴリズムの奴隷 
 コンピュータの方が我々の気持ちを自身がわかるよりわかる。

・ルーチン作業が減っている。
 教えやすいものは減ってきている。
 教育とテクノロジーの競争
 技術が人のスキルの上にいっている。
 いかにして人が技術の上に行くか
 知識を積み上げていくということが求められている。
 誰とも接続できるが
 考え方が同じような人を結びつけている。
 逆に多様性を身につけるのが難しい



・未来の教育学
 教科ごとの特性も分析する。

・数学の成功
 粘り強さ
 好奇心
 自己効力感
 楽観

・芸術
 体系的努力
 自制心
 社会的スキル。

・体育
 家庭環境
 情動的スキル
 健康関連のスキル。

 何がつながるのか
 どうやって教えるのか 

・調査
 プロフェッショナリズム
 専門家としての準備

・当事者意識とトレーニン
 リサーチャー・トレーナー・イノベーターとしての教育
 前線で働く

・測定 
 教科についての知識 神経科学 生徒たちの理解

・日本の強み システムとしては課題だが・・・多面的な関わり
 自律性
 クリエイティブ 
 共同性

・他国の比較
 日本の教師は慎重

・日本はインフォーマルにコラボしている
 しかし 
 深いコラボはできていない
 共同で教えたり しない

・同僚と共同 
 リソースの使い方
 中国・日本・ヨーロッパ比較では
 生徒に対する教員数は同じだが
 クラスの人数ではヨーロッパは少人数クラス
 中国は同僚とともに話し合う時間がある。
 生産的な環境

・先生への投資が大切
 少人数のクラスは必ずしも成功していない
 人クラスあたりの人数は満足度と関係ない
 プロフェッショナリズムが関係する。

・世界(その国の社会)からはティーチングはどう見られているか
 シンガポール・韓国・フィンランドは高評価
 一番良い生徒が先生になれば良い
 ティーチングはお金ではなく知的にも高い(職業として高評価・魅力的)

・オランダは校内で意思決定している。
 日本の学校は控えめな発言権しかない。

・意思決定
 意思決定は国によって違う
 生徒たちをアカデミックなところに

・親の関心レベル
 親が大事
 親が関心あることが大事 満足度に関わる。
 学習は標準化であり準拠であったが
 独創性が大事な時代になった。

・革新的な取り組みに対して四分の一の教師しか
 革新的な教育をしても見返りがないとしている。

 全体的に日本の教育、特に教師にエールを送ってくれている
 というスタンスの講話でした。