Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

医療系セミナー

医学部志望者に対する医療系セミナー(先週末放課後)
東京の有名予備校医療校舎長をお招きしての講話があった。

講話を聴いて想ったこと

「無休医」問題など医療業界の働き方が問題になっているが
勤務校のある地域は高齢化が進み「医師不足」が深刻な地域
医師だけではない
1人でも多くの医療従事者を排出していかないと
地域の未来が危うい。

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医学部医学科の受験
医学部への入学の目安は
概ねセンター試験9割得点以上
その入試も来年から大きく変わろうとしている。

医学部を目指す生徒は
3年生からではなく
1~2年生の時点ですでに学習・医療体験など準備を始めるのが常識だ。

来年以降の入試改革では
「記述式の導入」
マークシート方式の改善」
「民間の英語四技能導入」
など話題が絶えない。

「入試が難しくなるぞ!」は本当か?
マスコミやネットには入試改革の話題が実にたくさんある。
受験生と高校現場の人間にとって
実に遅い情報の開示
確たる情報はなかなか伝わってこない
不安や困惑が広がっている。

今後はアレもこれも必要だ・・・・
アナウンスが流れる度に
現場も「狼が来る!」的に
振り回され右往左往してきた。
しかし、ここに来て
多くの同僚は今
「逆に無駄に焦る必要はないのではないか?」

どこかでそんな感覚も持っている。
もちろん「変化」には対応していけないといけないが・・・・

医療に従事することを夢見る受験生は
受験学力がなければ合格できないが
まず「人間性
そして体験を通じて得た「経験」
将来の患者・スタッフとの対話力とそれを支える体力

現役ストレートで合格するのが早くキャリアのスタートにつけるという点でも
経済的な面でもベストだが
様々な経験をした後
何浪もして夢を叶えていく者も増えている。

その様な経緯を経ている者はそれはそれで
現役合格組とは違った
失敗から学んだ自分の発見と
自分の良さに気がついている。

「多様性と変化への対応」は医療・教育といった
ヒューマンサービスではますます重要になってきている中で
廻り道も無駄になるとは限らない。

分かっているのは「レール」の上を走っているだけの人材では現場には対応できないということだろう。