新型コロナ休校の中、3年間持ち上がった生徒を送り出しました。
学校が閉鎖になって分かること・・・学校に来なくても学習は続けられる。
学校に来なくても学習は継続できる。
1つは学ぶ主体性もう1つはツールの活用だ。
地理教育の手法の一つに 「システムアプローチ」という方法がある。
環境・紛争・格差・疫病、「正解」の見えない現代の問題を部分としてではなく多面的に考察し「メタ認知(構造的な全体像の把握)」を形成し、最も重要なポイントに時間と労力を注ぐという手法だ。ここで大切なのは対話、私たちは対話によって見えない何かをカタチにしている。
よく「地理を学ぶ意義って何か」と聴いてくる生徒がいる。学ぶ事の価値は本来自分で気づくもので、人に決めてもらうものではない。学ぶ事の本質とはそういうものだろう。
地理における根本の問いに「なぜそれはそこにあるのか」というものがある。理由も無くそこに存在するものはない。宇宙や環境は見えない仕組みで相互依存している。
この事に気がつかずに、人間は合理性でそれを破壊してきた、今回のCOVIT-19(新型コロナウイルス)流行や各地に見られる極端気象も、要らないと思ったものを失ったために引き起こされたのかも知れない。
「無用の用」とはよく言ったもので、要らなそうなものにも実は意味がある。「何も無いと思えば何も無い」が、「何かあると思えば何かある」この事はしばし語ってきた。この視点は創造に繋がる。他の人が目にも留めない小さな命や宇宙に目を留めて愛でるそんな心持ちが、これからの世の中では大切になると思う。
学校が休校になっても全国各地でICTを活用して日常の授業やホームルームを続けている学校もある。生徒が居ないから出来ないと思えば何も出来ないが、他の道を探すことで「!?♡」に繋がる。
今回の学校閉鎖はICT活用のスタートの引き金にもなるだろう。