Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

「進路検討会議」

昨日は「進路検討会議」

受験産業が分析した共通テストと模擬試験のドッキングデータ

担当している授業者の感覚

各大学の試験の傾向などを総合的に鑑み

国公立大学の出願先をアドバイスする。

(まあ、お節介といえばお節介な会議だ!)

 

進路決定において最も重視すべきなのは

「自己理解」

本人が何に向いていて、何をしたくて、どの様に進みたいのか?

ここを理解していないと

アドバイスはできない。

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しかし、多くの現場で下されるアドバイス

一般的な受験生へのアドバイスであり

「その受験生」にマッチしているか判断が難しい。

「自己理解」=「本人理解」ができていないと

とんちんかんな情報の提供になる。

それどころか、

「一般論」で語る、無責任なアドバイスは人生を狂わせる恐れもある。

 

「自己理解」の方法も

「大学評価」の情報も

「学習方法」のメニューも多様になっている。

 

本人にマッチしているか

そして問う   

本人が自分の言葉で

自分の進路に関する物語をどのように語っているか

そこが肝だ(ナラティブアプローチ・サビカス)

 

進路に関する価値観は人それぞれだ

大学・学部・学科の評価も

そしてこの先生きていく未来も

ここを見ずしてアドバイスはできない。

 

偏差値や受験雑誌に示されているものは

あくまで「情報」なのだ

自分の中でその「情報」を活用してみないと

「知識」にはならない。

 

合格だけを目指すのではなく

その先にある学び

そして生きていく未来に

納得と満足が提供できる「情報」が必要だ。

 

人は「自分で決めなければ歩いて行けない」

「自分をごまかすことはできない」だから

最後は自己決定にゆだね

「情報」が「知識」に変換されるのを見届けたら

決定を尊重し背中を押す

祈りのような言葉になるかも知れないが

それが必要なアドバイスであると考える。

そして決定に背中を押す

 

非常に重たい責任を伴う選択を手伝っている

その情報は本当に正しいのか?

未来の笑顔に繋がる支援なのか?

決して教師の価値観を押しつけてはいけない。