Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

東京大学 地理 2022

2022年 令和四年度 東京大学前期 地理B

 

東京大学文系地理Bの受験は地歴2科目で時間は150分

単純に半分にすると1科目75分、

大問1つ25分 60点満点だが単純に配分できない。

 

世界史・地理の場合

世界史の大論述をじっくり仕上げる時間を確保するため

受験生の得意不得意で「すすめかた」を検討する必要がある。

解答用紙は独特 

   加点要素をカウントする加点方式かと推測される。

 正しく文章を読み問題が「何をきいているのか?」を正しく読み取る。

 (東大だから・・・「裏がある」と思わず言われた通りに書くべき)

 「指定語句」を使う出題もあり「語句」が解答を誘導してくれている。

 

問題の並び方
    第1問 自然環境と人間活動(自然と人)

    第2問 数を取り扱う 産業・文化や地誌等がでる。

    第3問 日本に関連する 社会に関連する出題 地図問題もある。

 

過去問演習はたいてい10年。

「いつまでやれば良いか?」という受験生の質問には

 「現行の教育課程開始年度の1997年までやれば良い。」と答えている。

 (来年度の受験生が旧課程の最後の年になるが)

 

東大地理における「論述」の進め方
   「AはBだからCである。」というのが基本スタイル。
   ただし、単に並べ替えるだけで無く、

 どの様に修飾したか、どの様に用語を使ったかが大切

 

2022の問題を見て・・・・過去問の演習はやはり有効
 環境・資源・産業の関係も見ておきたい。
 再生エネルギー・EVシフト・情報産業の盛隆と課題

 格差・ジェンダー・疫病・難民・国際紛争など、時事的な内容が多い

 今年は、地図の読図問題が帰って来た!

 苦手な人は他大学の問題演習など2取り組むのも良いだろう。

 「地誌」分野については、日本地誌、世界地誌とも大事な印象

 しばらく遠ざかっていた「日本地誌」や

 新聞やニュースで「時事問題」に触れておきたい。

 →地図帳の都道府県別統計や気象・自然の統計は必見

    f:id:Geogami:20220227163405j:plain  ↑ 今年はなんと「東大柏キャンパス」周辺の読図が出題された。                       

 

「問題をしっかり読めること、自分の考えをしっかり書けることが大切」

 東大だからといって特にひねった出題はされない

 というより、実に教科書に忠実に出題されている。

 ただし、知っていることを知っているだけに済まさず

 「表現」する練習が必要。

 

「『活字』を読んで『文字』で返す」練習を!

  →面倒がらずに書く、そして「読んでもらう」

   この繰り返しが合格に近づけてくれる。