本日やっと1学期が終了した。
新教育課程、DX、教育改革、そして新型コロナ感染予防、・・・
勤務時間は平日平均+1.5時間
(さらに土日祝日は部活動や進学講習がある)
「カリキュラム・オーバーロード」の現実
なぜなのか?
学習科学の成果によるカリキュラム改編への動きは
「学力」から「学び」へという呼称で1990年代から進められた。
こともたちに教える教授学から、学習者中心主義へ
知識技能だけでなく、学びかた・活用まで含む、
ハイパワーでハイブリッドな汎用的スキルを育てるという理想が掲げられた。
そしてそれは、
「教科の見方考え方」として各教科の目的とされた。
しかしそれは、
コンテンツではなくコンピテンシーベースのものだった
資質能力の視点は学校に無限の要求と責務を突きつける結果になった。
資質能力は学校で成すべきものとされているが、
本来、開発できるものに限ってカリキュラム設計に取り込むものである。
汎用的なスキルを全て学校に求めるのはそもそも無理がある。
現実にはあり得ない。
義務教育では、学校教育法三十条(2008年改正)小学校の目標に
「知識・技能」、「思考力・表現力・判断力」、「主体的に学ぶ態度」
という学力の三要素が定義された、
そしてそれは、生涯にわたって基盤が培われるよう
幼稚園から大学までの教育の接続が示された。
このカリキュラム開発はトップダウン方式で声がかけられた
現場ではカリキュラム開発がゼロの段階からはじまる
スクールベースドカリキュラムディベロップメント(SBCD)は
グラスルーツ(学校現場での開発)=教師主体で開発しなければいけない
学校評価の中でカリマネ(カリキュラムマネージメント)を進める必要かある。
各学校だけで閉じるのではなくさらに横でも連携する必要がある。
キーコンピテンシーは総括的なホーリスティックなもので
単独バラバラではない
リテラシーやスキルが相互に関連づけられている。
これは、全ての人々が民主的な社会に参加する自立的な活動を支える
非常に重要な資質だ、ここは理解できる
しかし、「学力モデル」というにはあまりに幅広すぎて
学校で実践するには理想的・理論的すぎて
開発・実践・評価のサイクルを廻しきれなくなっているのだ。