Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

ICT×アクティブラーニング(地理+世界史)=?どんな授業

理系地理は2/21金曜①時間目、世界史とのコラボレーション授業をしてみました。

 
 フランスでは社会科は地理→世界史→自国の歴史と学んで、認識を深めているそという話を聴いたことがある。昨今は政権の風向きで「日本史必修化」という声も聞かれたりする。そんな中で新しい地理+歴史の科目の新設といった話も出てきたりする。
 現状東大・京大などの難関大文系は地歴2科目が必須で世界史+地理というパターンで受験するものが多いのだが・・・。
 
 

そんな話を社会科準備室でしていたら、「じゃ、やってみようか!」ってことになりました。

 


 「世界史と地理の融合」、どんな反応が起こるのだろうか?これを難関大志望者だけでなく、普通に授業を受けている、しかも理系のクラスで展開してみました!


 「世界史をとっている者と地理をとっている者でチームを編成し、そのチームでとある時代にタイムスリップして探検に出てもらうというという課題」をあたえる。もちろん、ファシリテーターは世界史教師と地理教師のTT(ティーティーチング)


 個々の班への課題は既に前の時間に、与えてあるので、各自が案を持ち出して、討論するところから授業はスタート。(反転学習を取り入れる)
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 ミッションはPPT画面に示され時間指示に従って進行していく。

 
 世界史選択者は宗教・政治・文化・風俗習慣・発明発見といった視点からの知識で、地理選択者は地形・気候・海流・特産物・資源・自然災害の可能性といった知識を使って冒険を支える。
 
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 冒険のルートや時期・装備品・・・様々な検討を行って
チームごとにプレゼン
 
 「世界史の生徒と地理の生徒が入り乱れて活発に話し合う姿をはじめて目にした。」

その姿はまさに「革命」的!!!

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↑課題に対して世界史の資料集を調べる世界史選択者・地図帳を調べる地理選択者(今までありそうで無かった光景が・・・・)

 今回は小型のホワイトボードと拡大した白地図を黒板に貼ってプレゼンしたが、
 もし生徒一人一人又はせめて、班に一台にタブレットがあったら、調べ物・協同作業や発表、データの保存はきっと凄くスムーズにできたと思われる。
 
 (Wifi環境を作って授業用のクラウドに入れておけばスムーズ、授業プリントをPDFで貼り付けておいて書き込めばフォーマットも統一されるのでわかりやすい)
 
 

 今回はイベント的に実施したが、こういった企画をある一定のサイクルで与えながら、適切な課題解決や課題の設定を目標に、年間授業プランを作っていくというのもありだなと思った。

 (どこの学校でも地歴は同時間帯に世界史・日本史・地理などに分かれて同時展開している事が多いのでこの方法は取り組みやすいと思います。)

(ここで付けた力は、センター試験での評価には結びつかないかもしれませんが。)
 
 

※昼休み後の文系の地理(これとはまた別のクラス)ではテスト前の演習、恒例のスマホ持参Clicaを使った授業。結構盛り上がった。こちらはについてはまた明日報告します。