Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

「ガイダンスカウンセラー」研修 (講話編)

講義:ガイダンスカウンセラーの役割
 東京理科大学特任教授  清水井一(せいいち)先生

 
・ガイダンスとは
「学校教育で、子ども自身が自己を理解してその能力を十分に発揮し、社会的にも有用な存在となりうるように援助する活動」を意味する
 
・ガイダンスカウンセラーの主な活動
・主な4つの対応
 ①グループ対応
 ②コンサルテーションとコーディネーション
 ③アセスメント
 ④個別対応
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・ガイダンスカウンセラーを導入している地域も出てきている(埼玉)が、
 まだ臨床心理士の後がまとされてしまっている。(個別対応が多い)
  (現状→認知度も仕事内容・成果もまだ未知数)
 
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5領域に関わる→学業・進路・社会性・人格形成・健康
 
・ガイダンスプログラムの作成     
 報告冊子をつくっておしまいではなく
  子どもの発達課題を解決するために
 実践を重ねていく
 研究というのは実践しながら進めるというのが本当
 (資格を持つ専門家からのアドバイスを学校にどの様に浸透させていくか?)
 
導入にあたって
・一回だけ花火で自分だけ目立ってし散らかして終わりではダメ。
・何かおもしろそうなプログラムを一時間やって終わりではない。
・良いのなら人が替わっても続いていく、
 人が替わっても続くのがカリキュラム
「プログラム」は学校の中には公式には残らない
 担当者がいなくなってしまうと消える。
 「カリキュラム」は残る。
 
・「プログラム」と「カリキュラム」は違う
  「学び方を学ぶ」というかたちで「総合」に入れてみる
・最低でもガイダンスカリキュラム11時間(月一回)を
 教育課程に位置づける
 11時間が成果を挙げる最低限の目安ではないか?
 プログラムは完成していても「授業」に入っていなければ実践できない
 →(「通知表に入れる」のには実践していないとできない)
 
・コーディネーションコンサルテーション
 コーディネーションという視点が必要
・何を解決するためなのか?
・人と上手くやるということではなく
 本来、ガイダンスカリキュラムは「学校経営」の
 「経営ビジョン」をバックアップするもの
 全体が読めないでコーディネートするということはあり得ない。
最後にやるのは学校の先生、「学校の先生」が
 外部の専門家の言うことを聴くかどうか?
 (「外部のガイダンスカウンセラー」と「内部のガイダンスカウンセラー」ではアプローチは当然かわってくる。)
・学校の先生方が動ける状況をつくることが大事
 
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 実際の学びは?
  リコーナー(Thomas Lickona アメリカ) 
  http://www2.cortland.edu/centers/character/staff.dot
 「人格教育」が米国で注目を集めている。
 ①考え方→②言葉→③行動→④品格→⑤運命
 「品格」は運命をつくる、
 運命は流されるのでなく「わたし」がつくるもの
 
 
・授業中のスキル教育を通して人としての立ち居振る舞いができる
 ①スキルの大切さの説明
 ②ふさわしいスキルをやってみせる
 ③ロールプレイ
 ④できばえについての評価
 ⑤日常場面での指導
 
・授業は練習、体験活動の時は試合と考える。
 午後からのグループワークへ(つづく)