Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

インターンシップ 冊子 ご挨拶文

インターンシップ・ジョブインタビューの体験文集の起案が通った

「まえがき」の部分で今年をふりかえってみた

 ということ
 こちらにも掲載
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                            2014年を振り返って
 
 2014年がもうすぐ終わろうとしています。今年、進路関係では米デューク大学のキャッシー・デビッドソンの"Now You See It"という論文に掲載された「2011年秋に小学生となる子どもの実に65%は、将来今はない仕事に就く」という発言がたいへん話題となりました。

  世界の変化も激しい中、人口の減少に伴う2020年問題、地方の衰退など、日本はまさに「答えのない時代」に突入しました。マスコミでは代ゼミの事業転換が大きく取りあげられ、新課程入試の実施・JMOOC・大学入試「新テスト」・日本史の必修化など教育界にも新しい話題が欠けることのない年でした。
  これらの背景には、21世紀型教育への移行という世界的な文脈の転換があります。
 ユネスコ「21世紀教育国際委員会」は1997年「学習・秘められた宝」報告書で新しい学びへの転換を示唆し、OECDは21世紀型スキルへの転換として1999年~2002にかけてDeSeCoプロジェクトで時代を切り開く3つの「キーコンピテンシー」として、ツールの利用・異文化との交流・自律といった項目を挙げ、先進国の高等教育機関を中心に国際団体ATC21S (Assessment and Teaching of 21st Century Skills)は世界共通の、「21 世紀に必要とされるスキル」と「その評価」の研究を始めました。

 一方、デジタル世界の変革は激しく、人の一生を全て動画で撮ると3TB(テラバイト)で1万円で買えるHDDに全て録画できるようになり、3DプリンタやICTの発達は、「試作」のハードルを下げ商品開発のプロセス転換をおこしています。情報産業ではビッグデータの解析が注目され、人工知能の発達が人類に脅威を与えるという予測すら出ています。
 私たちは常にネットワークと接触し「知識検索型社会」の中で暮らし始めています。検索すればいつでも膨大な「情報」と出会うことができます。しかしそれは単なる「データ」で「情報」に過ぎません。「情報」を正確に理解し生きるための「知識」を育み、そして「知識」を活用して「知恵」を生み出す。この為には、しっかり学ぶことや体験することが大切で、「体験」の重要性は特に高まっていると思います。
  進路においては、もはや「どこの大学か?」という記号よりも、「何をするか?」「何をしたいのか?」がますます大切な時代になってきています。
 この様な中で、自分を育んでくれた地域が何を求めているのかを考え、そこから自分の進路を考える、自分軸から社会・地域軸に移行させてみる、「その中で自分は誰と何をすべきか?」・「どのように社会に貢献できるか?」・「どのようにコミットできるか?」こういったことを軸に考えたいものです。具体的に「誰を」「どんなふうに助けたいのか?」そんなイメージが持てれば歩みのヒントが得られているようです。
 若者達が置かれている状況は、どの列車にいつ乗ればどこまで行けるかということが分かっていた「昭和の列車世代」とは違って、最初に飛び出す方向によって軌道を決め、様々な背景の人とともに自力航行を行いながら進んでいく「宇宙船世代」に突入しました。 この様な背景の中、体験活動の重要性はますます高まってきていると思います。関係機関の皆様におかれましては業務がますます多忙化する中、誠に恐縮ではございますが本年も御協力ありがとうございました。今後とも御支援・御協力のほどよろしくお願いいたします。
 
 
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 今年も残すところあと少し