Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

NHK“地図力”が社会を変える!


 
イメージ 1


 世界史必修化の中で
 「日本史」と「地理」は選択必修
 さらに「日本史」の必修化が進められている
「地理」は教科としては危機的状況にある

  そんな今“地図力”を取りあげた番組が放送された
学校の「地理」では紙の地形図の読図くらいしか扱わないから
番組で紹介されている米国アーカンソーの小学校の様に
週5時間全学年で3D地図を使った授業があると言う話はとてもうらやましい
さらに3Dプリンターで模型としても確認できていた!
  「夢の様な話だ」

  数センチ単位で世界中の地形が計測される時代
詳細な地形のオープンデータを活用すれば

 ・防災では→断層・火山・水害・津波の被害予測が立てられる

 ・農業では→土地の傾斜から日当たりや水分量が予測でき、
      その土地にジャスト フィットした作物や銘柄が選べ、
      最適化がはかられる 土地の有効活用可能に

林業では→地形と一本一本の木の種類や成長の様子を調べたデータと掛け合わせ 
  植林や伐採の計画が立てられる。

 ・水源の寛容という面では→降った雨がどの様に流れて、
  地下のどこに溜まっていくかが予測でき、
  森林のデータと重ねることで治山と治水両面からの合理的な管理ができる。

 ・エネルギー分野では→街中の建物の日当たり・屋根の傾斜・面積を割り出し
  太陽光の発電量予測が可能になったり、
  道路のデータを重ね合わせることで
  燃費面で効率的な輸送ルートが計測できる。

 ・もちろん軍事分野でも活用は可能だ

 ・「地形データ」+「何か」
  =「現代社会が抱える大きな課題の解決に一歩近づける」
   こんな図式が成り立ってきている!

 ビジネスチャンスも沢山ありそうだ

  米国では歴史という縦軸と地理という横軸で現代を理解している 
問題なのは
日本では地図を扱う代表的な科目である「地理」を
  学ぶ機会がどんどん失われていると言うこと。
厳密に言うと“地図力”=「地理」ではないが


今回の放送は薄れていく存在感の中で一般の方々に「地理」の必要性を知ってもらうにはとても良い機会になったのではと思う