2017年度東大前期「地理」
東大の問題まだ、ざっとしか見ていませんが・・・
今年は「地形図」出ませんでした。
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第1問
設問A
(1)大洋の循環とプレートの境界線
こういった基本事項が頭に描けていると解ける。
(2)島嶼国の地形(自然)と経済活動を結びつける問題
(3)(4)領海と排他的経済水域の問題は図を見た瞬間
何を聞いてくるのか
今の国際政治の状況から考えるとちょっと
「ドキドキ」してしまいました。
(5)の問題は中学校までの日本の気候の知識が
ちゃっんと身についていないと苦しいかなぁ
設問B
(1)以前河川の問題が出ていたことがあった事を思い出しました。
こういった問題って根本的に「地図」を眺めるのが好きで
「よく見ている」タイプの受験生にはとりやすいでしようね。
いわゆる「受験勉強」だけではバッフィン島がどこか?分からないかも。
回帰線については「またか」という感じ。
(2)海岸線の形で答えるし、これがヒントでもありますね。
(3)気候区分の分布まで遡って
プランテーションのこと書くことになるのかな。
石油資源の有無が大きい
山がちな地形やマレー系の民族分布にも気がつく必要があるのか?
第2問
A
(1)年間平均降水量と一人あた りの水使用量で推測してくれれば良いかと
(2)またまた出ましたナイル川
(3)エチオピアは高原の国ナイルの源流が
そこから流れ出ていることは
地図好きは知っている。
(4)バーチャルウオーターは「公民」科目でも良く出ている。
B 中国とインドだが、とりあえずインドが連想できるか?
「石炭」にも注目です。
(3)は砂漠化か焼畑による煙もあるか?
(東南アジア)や寒冷地の泥炭の自然発火なども・・・
第3問
設問A
宗教に絡めた出題かと思ったらそうでもなく
産業・経済環境が分かっているかという事でした。
これらのタイプのグラフは過去問でも良く見ます。
北欧が福祉は分かると思います。
設問B
これも中学校までの問題
(1)北海道→食品 千葉→石油化学
(2)工業の国内移動の問題は、
過去問を演習した受験生はまたかと思ったかも知れません
かつて米国版で出ています。
(3)教科書にしつこいほど良く載っている「産業の空洞化」
印象としては
①地図好きに有利。
②中学校までの日本の地理がたいせつ
③高校の教科書の中身や現代社会など公民もしっかり学習しておくと良い
④やはり過去問って大事
⑤地球規模の持続可能な発展に関係する時事的話題
印象としては難問・奇問はほとんどといって見られない感じでした。
本校で受けた受験生の感想も
特に引っかかった難問・奇問はなかったようでした。
中学校までの学習内容と地理の教科書程度の知識は必須です。
(地図帳も教科書なので)活用して解かせようとしているのだろうか?
世界史との抱き合わせということで
世界史の内容にも地理は影響を受けます。