東大地理受験の基本
東大の地歴受験は150分で地歴(世界史B日本史B地理Bの内から)2科目を解く
単純に計算すると1科目75分
地理の場合は大問が3問なので
25分で大問1問を仕上げればよいという計算になる。
※注意
実際の受験では世界史の選択者は
大論述があるので
この単純な時間分割方法では解答できない。
地歴の配点は各科目60点
合計120点
解答用紙のフォーマットは1行→30文字の論述となる。
問題の数と配点を単純に割り算すると
1行2点程度
2行の場合は3点
産業の場合は3~4点となる。
この限られた文章量の中に
「加点ポイント」をいかにたくさん盛り込めるかが勝負となり
たくさん書いても「加点ポイント」が含まれていなければ
得点にならない。
最近の受験生の特徴は?
一つ挙げておくと「問題を正しく読む」ことができていない
受験生が増えてきているということが挙げられよう。
東大の問題というだけで何か裏に意図があるのではと
勘ぐってポイントを外してしまうことも多い。
(意外に素直に読み取り教科書の内容を理解していれば解ける良問が多い。)
私の職場でも
小論文指導や論述指導の場面で
「書いたのでみてください」と添削依頼が来る
最近はICTも活用しているので
夏休み中も休むことなく質問や添削が寄せられる。
地理における「読解力」は・・・
単なる文字(テキスト)を読むだけではない。
写真や地図そしてデータ(数字)から
その裏にある自然環境と社会・人間の営みの関係性を
読み解く「読解力」である。
昨年は数値地図(メッシュマップ)が出題された。
以前は地形図の出題も続いていたが
昨今は新しい表見方法を使った地図の資料問題が続いている。
こうして毎年何らかの「地図」に関する問題が出題されている。
日本地誌も意外と重要
昨年度の問題では
「日本の半島」に関する地誌問題が出題された。
これは地図帳を良く見ている
地理好き・地図帳好きタイプではないと
苦戦させられたようだ。
原点に返って地図帳を眺めたり
地名を確認したり
必要な情報を書込む&色を塗るといった
地道な作業が
得点力アップに繋がる。
こちらもどうぞ (問題の分析)