Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

2020センター試験地理雑感

2020センター雑感ざっくりと問題を見た印象

まず今年の問題、第1問 

2017年地理Bとよく似ていた。

過去問の演習はとても大切だったようだ。

↓ 2020年の問題

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↓ 2017年の問題

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第1問 ざっくり2017年の地理Bに似ている。

問1 これは超基本 カナダ→氷河地形が見られる。

問2 アラスカ州のシトカあたりでしょうか、

   高緯度ながらアラスカ海流(暖流)の影響で暖か

   これは2017年の地理B第1問でも問われていた知識

問3 地震震源と火山、「キ」のユンコイ高原あたりは火山はない。

問4 低圧帯→上昇気流→降雨 という基本知識でOK

問5 少し迷うかも知れないが北極海付近は気候が厳しく樹高は低め

   低緯度はタイガ地帯と考えればよい。

問6 自然災害に間する問題は昨今連続出題中

   資料集や地図帳にも関連図版がたくさん

   熱帯低気圧は赤道付近では発生しない

   地震活断層の有るプレート境界線

   新規造山帯(南米の太平洋岸)に注目

 

第2問 産業に関する問題 これも例年通りか基本レベル多し。

問1 かつて日本の製鉄が盛んだったこと(銑鋼一貫工場の建設)

  韓国に銑鋼一貫工場が作られたこと  

  鉄鋼の生産量がインドで増えていることという流れ

問2 「沖合漁業」→「遠洋漁業」 ここは基本つていでに 

   経済水域の設定とオイルショック遠洋漁業が打撃も基本

問3 農産物の一次産品から工業の発展で衣類→機械という大ざっぱな流れ

問4 米の生産国はほぼアジアの人口が多い国順  

   南アジアから西アジアへの輸出

問5 環境意識が高いヨーロッパでは自然エネルギーの利用

  沿岸部で偏西風→風力 (統計を知っている必要はない)

問6 一人あたりのGNIは基本統計 特に日本 (所得が伸びてない!)

  近年の時事でもこの話題は良く耳にしているはず

 

第3問 都市と村落・・・昨今この項目が出なかった年はない。

問1 一瞬、戸惑うかも知れないが

   ヨーロッパには工業都市が古くから栄えていたこと

   昨今の中国・インドの人口増加をかんがえればよい。

問2 問題を読み解くのに少し手間がかかるが

  途上国は首位都市(プライメートシティー)に人口が集中という知識でOK

問3 ジェントリフィケーションのイメージでOK

問4 1997に変換されたが香港がそれまでイギリス領であった事→英語

  イギリスはもちろんフィリピンも英語

  先進国からの労働者は管理職・専門職が多い事。

問5 鳥取県は人口が少なく大阪との繋がりが密である事

問6 「核家族」→今日は標準的なファミリー

  「居住期間が5年未満人口」→単身者や学生→年の中心→ワンルームなど

   この問題は少し難しいかな

 

第4問 東南アジアとオセアニアの地誌  基本事項と過去問演習

問1 海陸プレート境界線から海溝を想定

  「イ」のアラフラ海は2017年にも出題された。

問2 南半球の6~9月は気温が低い事と降水量の多少で判断

問3 農産物の問題2019のセンターA第2問も参考になる。

問4 ムーミンの出た年2018年のB問題でもボーキサイトは出ている。

問5 オーストラリア→中国の資源・エネルギー貿易が盛んである事

問6 バリ島がヒンドゥーの島 ムスリムミンダナオ島

 

第5問 比較地誌だが 南米は2019年の地理A追試で出題済み

問1 アマゾン川の縦断面曲線がフラットになることと

  熱帯地域を流れる河川である事は基本

問2 乳牛→冷湿 バナナ→温暖

  ブラジルが分からなくても中国で分かる

  2017年の地理Bでイモ・茶・野菜が出題されている。 

問3 ブラジル→食料品・飲料の輸出多い

  牛肉やオレンジジュースなど想像しやすい

問4 中国が鉄道大国である事、国土が広大なので航空貨物も多め

問5 1990の入国管理法の改正で日系人の移民が増えたこと

  昨今の製造現場の国外移転(産業の空洞化)で帰国

  ブラジル経済の発展 

  中国人が増えている事は時事知識

 

第6問 なんと山梨県が出た。進研予想問題が的中

問1 内陸は降水量が少なく、気温年較差大 これは知らないと

問2 この手の問題が苦手だという受験生は多い

  手前に幅広の平野が広がり奥がかなり高い山地

  右手の山より左手の山の方が等高線が密→傾斜が急

問3 等高線を読んだり地図記号を見て丁寧に読図すればOK

問4 受験生は「養蚕」という産業を想像しにくいが

  地理の知識がなくても丁寧にデータを見ながら読んでいけばOK

問5 これも地図を丁寧に読図 

  ロードサイド型の郊外型ショッピングセンターが農地を

  整地して創られる事は想像できる。

問6 「社会増加率」の意味が転入と転出の差である事

  「自然増加率」のマイナスがそれを補い切れていないこと

   他の選択し野内容も丁寧にグラフに当てはめていけばOK

     

基本的な知識とセンター過去問の演習で撮れる問題が多かったので

平均点は上がるのではないだろうか?

 

おまけ・・・ 「大学入試センター」関係の過去の問題に対する感想

※ 2019年

 https://geogami.hatenablog.com/entry/64769723 

※ 2018年

 https://geogami.hatenablog.com/entry/64465508

※ 30年度新テスト試行問題

 https://geogami.hatenablog.com/entry/64743166 

※ 29年度試行問題

 https://geogami.hatenablog.com/entry/64433562