Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

2016年度 3C クラス通信 スタート

 「『合格』ではなく『その先』で何をするか?を目標に!」
 「合格」を手にすることが目標となる一年ですが
「その先」で何をするか?という目的の方がもっと重要です。
日々学力を高めながらこの「本質的な問い」に自問自答してください。

大学進学は目標であって目的ではありません。
「目的」に全力で向かって行けば
「合格」という目標は駆け抜けることができます。

 英語では「天職」のことをCallingと言います。
この世にもし神がいるとしたら
人はその得意技でCallされるのではないでしょうか? 
困難も多く変化も大きい時代です、
あなたの持っている力が人の為に、
世界の為に生かされるとしたらすごく有意義だと思いませんか。
そしてその一人ひとりの力が結集できたらどうでしょう?
 
 人間はcommunicationをしながら賢くなっていく動物です、
communicationを司る脳の部位も他の動物の三倍以上ありますし、
最新の技術の大半はcommunicationツールに費やされてきました。
 
 受験と平行して新しい時代にも対応できる力をつけよう。
「3R'sから3Cへ」
 基礎学力とされる、
読む(reading)、書く(writing)、計算する(arithmetic)を
英語で表したものが3R's。
身につけさせたい学力の最も基礎、基本となるものとして、
学校教育でも重視されてきた。
特に近年の学力低下傾向においては、
ゆとり教育」から
「基礎学力重視」という点に重視した教育政策が求められている。
しかし、
人工知能が著しく発展するこれからは
「3C力」を高める必要があります。
イメージ 1
「3C力」とは
3C力とは、
Cをイニシャルとする
「Communication(コミュニケーション力)」…
 互いに意思・感情・思考を伝達しあう力
「Collaboration(コラボレーション力)」…
 協働・共同することによりものごとを成し遂げる力
「Coordination(コーディネーション力)」…

人とものを調整し、全体をまとめる力の3つのことを示します。

もう一方で、
世界的な価値観の軸の1つとなっているイギリスでは
「3C教育」というものが進められてきました。
それは日本の教育・入試改革の目玉にもなっている
教養教育(Culture Education)、
キャリア教育(Career Education)、
 シティズンシップ教育(Citizenship Education)」です。

 持続可能な発展に対して警鐘がなっている現代、
個人の幸せと世界の繁栄はイコールで結ばれるそれが教育の理想です。
 1年生で中学生から「高校生」になり、
一年間の流れを理解して2年生で
「自律」を目指しここまできました。
3年生ではぜひ自分から学び続ける
「主体的な学習者」になってください。
イメージ 2
  とはいえ、目の前のハードルを飛び越えなければ行けません。
 そこでここからの日程を逆算してみてください。
 センター試験まであと何日ですか?
 二次や私大の入試間で何日ですか?
 そして残っている高校生活は後何日ですか?
 あなたの高校生活を充実したすばらしいものにすることも、
母校をよりよい学校にすることが出来るのも
後残された日数の中でしかできません。
卒業してしまったたらどんなに支援したいと思っても
声援と寄付金(笑)を送るだけになってしまいますから。
  「本高生」には、部活動と受験勉強の両方で相乗効果が見られます。

 ただしそれを成功させるには、
「学習」における自分の立ち位置によって戦略が違います。
 トップ層にとっては部活動を最後までやり遂げることと、
 今決めている第1志望への進学が必須です。
「大学までの人」と「大学からの人」の差になります。
担任からの声かけがなくてもこの、
3年生の4月の時点で戦略があって
既に充実した春休みを過ごしてきたという段階でしょう。
3年生で学ぶ内容も既に一通り概観済みですよね。
この人達は最初の模試でどれだけの点が取れるかそこがポイントです。
センターだけでなく二次個別の情報も入手していきましょう。

 最も、難しいのは中間層の人たちです、
この人たちはまず最初に着手すべきなのが、
柱になる三教科(文系だったら国語・英語・地歴または数学)です。
この柱がしっかりしていないとすごく不安定な結果に浮き沈みして、
精神的に追い詰められます。

 自分は下位層だなと思う人たちは、まず、
学習習慣とルーチンの確立、
目標設定の可視化をすすめて、
いつまでに何をどれくらいやるのか、
できたかできないかはどのように判断するのか?
最悪な場合でもどこまでやるか?
といった事は決めておきましょう。

 受験勉強の中で、困難にぶち当たると
「自分」との対話が増えることになります。
それが自分の学習スタイルをつくり、
自分なりの「問題解決」・「問題発見」の力になります。
前に、人と話すことの大切さを述べましたが、
今年皆さんが最も対話しなければならない相手は実は「自分」です。
壁にぶつかったと本当の自分の姿に出会います、
誰しもその姿を見ることはなかなか辛いものです。
でもその瞬間が「成長」のチャンスなのです。

1年後、受験の壁の先に
一回り大きくなっている自分を発見することでしょう。
イメージ 3