オセアニアの授業をつくっていて少し気になったので少し寄り道してみました。
かつて1960年代から
海鳥のフン由来の燐鉱石(グアノ)によって
世界有数の金持ち国となっていた
世界で3番目に小さいこの国は
教育費も医療費もタダ
結婚すると家がもらえたという
島にある燐鉱石を輸出するだけで
豊かな生活が成り立っていた
しかし、悲しいかな
資源には限りがある
燐鉱石が尽きるのを見越して
投資をはじめるが失敗
国籍の売買
投資銀行の設立など手を打つが失敗
最近はオーストラリアからの難民の受入れをしているそうだが
評判は芳しくない様子。
かつては細々と漁業や農業を営んでいたであろう島の生活も変り
欧米風の食生活
食料は全面的に輸入に頼る
エネルギーも輸入に依存
そして、いくつかのブログなどを読んでみると
何よりも問題なのは
親子三代にわたって額に汗して働くという経験が無いこと
陸地は燐鉱石岩を掘った後の荒れ地
南国の透き通る空はあれども
海岸は岩が多くて海水浴にも向かず
魚も少ないのでダイビングスポットにも向かない様子
世界に輸出するほど豊かだった土壌を生かし
「持続可能」な開発を行っていたならば
私たちも
この島の現実から学ぶ事は多くあるように思う。
この国に関する詳しい情報はこちらの外務省のサイトへ
燐鉱石の採掘に関する逸話は