先週「河合塾東大オープン模試」説明会があった。
今年の春の入試分析と模試の傾向
① 東大志願者動向
一般全体で9483名(-192) 推薦は185名(+6) ( )は昨年比
② 全国的な医学部の受験生の減少(東大京大を除く)
東大受験生(全学部)は変動ないが、京都大学は志願者がやや減少
安定志向で京都大学→大阪大学への流れ
東京大学と京都大学の比較
東大は「東大に入りたい」志望者
京大は「学びたい事がある」志望者
東大の首都圏生は35%
③ 志願者数
文科類は文三、文一、文二の順
昨年は文一志望が増加 昨年は強気出願が目立つ
理科類は理一、理二、理三 動向は理一、理二供同様、
理三はやや減だが上位層には変化無し。
④ 推薦入試
各校一校男子1名、女子1名という出願規程の中で185名が受験
昨年より6人増加というのは大きなアップと考える。 ちなみに合格者は66名
⑤ センター成績分布
文科類 英・国のアップ 物理・化学・地理の平均点ダウンの結果文系平均アップ
合否とセンターの相関は強い 得点率9割以下の合格は厳しい。
理科類 物理・化学・地理が下がったが大きな影響・変化はなし
⑥ 一次選抜ラインの変化もない
⑦ センター試験成績分布
文科類 最低合格ラインは85%
英語と地歴は9割、数学Ⅱで差が付く、バランスの良さが大切。
理科類 やはり文系同様最低合格ラインは85%
数学Ⅱで差が付く、英語はみんなとれるので差がない
⑧ 二次分析 → 1560件の得点開示データより
文科類全体
440点満点の合格水準は変化無し 文二の最低ラインが高かった (58%)
外国語は6割取らないと、平均点は9点アップ、数学は8点ダウン
英語・地歴は取りこぼすと合格が難しい。国語は撮れるところから取る。
数学は年によって点差が開きやすい。
文一と文二の差は数学、前者は55%後者は61%の平均得点率。
理科類全体
昨年の合格者より3%平均得点率がアップして60%となった。
理一と理二の差はない
理科が高得点しにくかった
外国語(英語)は取りこぼしが許されない。
数学が苦手だと合格が難しい。
理一・二とも理科の二科目目が大切。
⑨ 東大オープン模試の分析
難関大の志願者は減少傾向にあるが東大模試平均点は全体的にアップ
文三に浪人生が増えている。(安定志向?)
文一→志願者増中位で団子状態、文二→下位減少、文三→中~下位、浪人生増
理一→浪人希望増(106%現時点で難化)、理二→浪人減、理三→浪人増(117%)
⑩ 合格者の分析
科目の配点を考えて弱点対策をしている。過去問の研究(当然)。
1人よがりの勉強でなく人の話を聴くことができる(ここが合否の分かれ目)
慎重派が合格している。