Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

そろそろ本題に入ろう!

「授業でキャリア教育」の地歴公民での実践例

 「合格ではなく、その先で何をするかを目標に」
 
なぜ社会(地歴公民)を学ぶのか?
 
→学校教育の目標?
→社会の要請だから?
→社会は何を求めているのか?
→社会の目的は?
→幸せになるため
→幸せとは?
 
  自分は地元でどのようにして育てられてここまで来たのか?
  →これからはどこでどう生きるか?
  →社会いが大きく転換している中で地元で幸せに生きるには、どうしたらよいのか?

  足元を見つめ、広い視野で他の地域を知り比較し、自分の考えを持って前に進む、
  多様な価値観と出会い、自分の軸を形成し主体的な一歩に繋がる
  数字の背景を推測し、よりよい生き方、よりよい社会を形成する
  このようなヒントを掴んでくれればと思いこの授業を企画しました。
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先生方に対する着目点
 
 ・統計を使った発問は他教科・科目でも応用できる。
 ・授業において情報機器を活用する。
 ・ロジカルシンキングの手法をとりこむ。
 ・まとめや評価について共に考えていただく。
 

反転授業のための予習プリント(QRコード利用)


 
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左側で授業に出てくる用語の意味と、数値の意味
右上QRコードは探求への誘い
右下マインドマップは自分の「幸せ」に対する気づき
 

授業当日 

予習プリントの確認
グーグルアースで
例えば→
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用語の解説と、数値の分布の確認をします。

アクティブラーニングの準備

 
 教室におけるルールの確認

「いかなるアイデアも否定したりバカにしない。」「良いところを捜す。」
「指示や時間を守る。」
「参加の平等」
「話すことも大切だが人の意見を聞くことはもっと大切。」
「チームで考え個人の責任で意志決定する。」
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発問 「柱となる問い」の提示。指定字数でまとめる

① A~Eの中から最も幸せに暮らせそうだと思う地域を一つ選びその記号を解答欄に示し、その理由を統計より考察し70字以内で述べよ。

 
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まず自分でじっくり考える→四人グループでそれを順に語る→グループで意見をまとめてみる。(アクティブボードを活用)イメージ 5

「アクテイブボード」の活用

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1m幅のマグネット付きホワイトボードでグループワーク!
 

意見を指定字数でまとめる→マインドマップを参考にダイヤモンドランキング作成→発展探求(QRコード)→(追加したい指標があれば考えてみる。)→アンケートと感想

生徒の感想
・自分の意見を答えるが新鮮。
・幸福度が話題になっている中、幸福とは何かを考えるきっかけとなった。
・おもしろかった
・今までにないタイプの問題でびっくりした。
・価値観の違いが出るのでどんな国を選んだか知りたいと思った。
 

「合格ではなく、その先で何をするかを目標に」

  「集合智」で答えを導き出す。
 自分の考えを持ち適切に表現する。
 上級学校での学びや職場での仕事に繋げる。
 地域の問題を考え解決する。
 
  教師の存在の意義は?
 上手な教授型なら一人でよい。
 今この教室のライブを楽しみ深める
 アクティブラーニングで楽しく分かり、「分かる」が深化する。
 

評価はルーブリックで

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学びのゴールとは? 「21世紀の学びは完成しない。」

ATC21S(Assessment and Teaching of 21st Century Skills)
学びの成果として①可搬性(Portability)、②活用性(Dependabilyty)、③修正可能性(Sustainabilyty)の3つの特性を持つことが望ましい。
ここでは自分の持つ「幸せ」という概念を70字の言葉にパッケージングした。
 
  学びのゴールは「与えられた問題を効率よく解く。」ことではなく、「学習者が互いに理解を深め合い、あるゴールを達成するにつれて新しいゴールを見出し新しい課題を自ら設定してそれを解きながら前進していく創成的で協調的なプロセスを引き起こす。」こと。
「達成したら次のゴールが生まれるような学習の仕方がゴール」となる。
 
 

こんな授業をしています。
 最後までおつきあいくださいましてありがとうございます。
 ご意見ご感想、アドバイス、よろしくお願いいたします。