Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

キャリアカウンセリング」について(中編)

(前日からの)・・・つづきです

4.理論研究の必要性

・スタートは、いくつかの「モデル」を手がかりに考えてみる。
・いくつかの「モデル」を知ることで、自分の癖・価値観・偏見にとらわれないバラ ンスを保ったアドバイスができる。
・理論を知っていることでクライアントの言葉に飲み込まれず
 「仮説」をたてながら、複 眼的に客観視しながら冷静なアドバイスができる。
・クライアントに対して自身の職業適性の考え方や価値観に気がつく枠組みを与える 事ができる。
 
パーソンズ(1908)、マッチング理論・特定因子論的カウンセリング
       (育ちやすそうなものを選んで育てていく)  
                    ↓ 
ホランド(1950)マッチング理論の現代版
       (R・I・A・S・E・C→スリーキャラクターコード)
 ※ライフキャリア(生涯キャリア発達)の概念→スーパー(1957)
 ・キャリアとは立場(ライフステージ)である
  (成長・探索・確立・維持・下降)
 ・キャリアとは役割(ライフロール)である
  (子供・学ぶ者・余暇・市民・働く・家庭)
 ・スーパーは統合者、「シンセサイザー
 ・キャリアレインボー(同時的統合・時間の変化とともに変化)
 

5.キャリアカウンセラーの仕事


  自己理解+職業理解+推論
(①情報収集・②自己分析・③意志決定・④分析・⑤展望・⑥推理アドバイス・⑦適応支援)
 

6.キャリアガイダンス&カウンセリング


→「キャリアカウンセリング」治療・予防・開発(ここがポイントとなる)
→「ガイダンス」自己理解の上に情報を提供し具体的で多様な選択の道筋を示す
・進路指導の6領域(自己理解・職業理解・啓発的体験・相談・適応支援・追指導)
・理解と支援の5つのCo(コミュニケーション・カウンセリング・コーディネーショ  ン・コンサルテーション・コラボレーション)
 

7.「キャリア支援に必要なコミュニケーション」


・基本は「傾聴」「受け止める」「人は語ることによって気づく」
 「カウンセリングはマインドではできない、スキルが無いとできない」
・作法
(かかわり行動「傾聴」「視線」「身体言語」「声質」「クライエントの発言優 
 先」)
・技法(観察・質問・励まし・言い換え・感情反映)
  NGワード「○○ても・でも・だって・けど・しかし・そうかなぁ」
 時間を最初に区切ってから話す
 次に繋げる
・気をつけること
 (無視・無理解・無関心・聞き流し・先送り・時期はずれ・あきらめ)
 (安易な保証・気休め・気持ちの否定・心配の先送り・先送り・的はずれ・追い込
  み・正しすぎる意見・泣き面に蜂) 

実演例 次の場合どのように対応しますか?


「私は、自分というものがよく分かりません、何をしたらよいのか、どうしたらよいのかよく分かりません。周囲の連中は毎日楽しそうに何かやっているのだけれど、私には全然ピンと来ません、そんなことは何か別の世界の様な気がします。」


 カウンセリング例・・・どれが好ましいか?
 

①「誰だって、いつもそんなに楽しいわけでは無いですよ。」
②「いつもそんな感じですか。」
③「実は、私もそうなんです。」
④「いろいろやりたいと思うけど、自分が何をしたら良いのか、自分が何をしたいの かつかめないんですね。」
⑤「楽しいことをしている人たちを見るけれど、何をして良いのか分からない感じが するんですね。」
⑥「周囲の人たちは楽しそうにやっているのに、自分は何をしたいのかさえ、つかめ ない感じがするのですね。」


さてどれでしょう?