Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

地球の裏側までフィールドワークしてきました。(中編)

地球の裏側のブラジル、どうせ行くのだったら行ってみたいところを経由してということで、アラブ首長国連邦ドバイ経由でリオデジャネイロに行ってみました!

 26日 3日目
朝ツアー会社へ電話をかけてみるとやっと繋(つな)がった、ところが ペトロポリス行きのツアーが他の希望者がいないということでキャンセルとなっていたらしい。
 9時の時点でそれがそれが発覚したので、1日することが突然なくなってしまった!
 さてどうしよう?とりあえず、英語が通じるフロントにいって相談するものの、植物園を勧められた、親切にバスの番号まで教えてくれたのだが、余り興味がなく、地下鉄でセントロ方面にいってみようと決意。以前読んだ旅行レポートに凄(すご)く危険だと書かれていたので、100円ショップで買ったちょっと装備を追加・・・・それは、防犯アラーム!言葉は通じなくても、最悪のときに、周囲に知らせることができるかも!意を決して出発。
 
  ホテルから歩いてSqueiaCamposという駅に向かう。信号は赤でも車が来なければ関係なく渡る、車が来ていても渡れると判断すれば渡り始める。若者だけではなく年寄りや子供も同じようにしている。杖をついたよぼよぼのおばあさんですら赤でも渡り始める。ここでは自分の判断で生きている。
 コパカバーナにも時々ホームレスがいる。中には妊娠した夫婦が道路で寝ていたりもする。
 
 とりあえず歩きながら駅を探す。
 Mという青いマークが付いている、入り口でチケットのカードを買うが自動改札の入り方が分からない。困っていると英語が話せるおじさんが通し方を教えてくれた。日本の鉄道のカードとは違って自動改札機の穴に入れて回収しないなのだ。もちろんワンデーパスのような物もありそれは日本と同じみたいだ。
 上りなのか下りなのか見分けがつかない、一路cariocaを目指すのだが、止まっている列車に乗って良いのか、どうなのか?電車を1列車見送って進む方向を確かめる。地下鉄は2系統で各駅停車だが、行き先の表示や、駅の番号表示などもない、車内はアナウンスはすべてポルトガル語。車内では1に背中を見せないように壁を背に立つ、良く見ると乗客はリュックを前側に背負っている。やはり危険はあるのか?
 
 しかし意外にも年寄りが乗ってくると体格の良い入れ墨のいかにも・・・といったお兄さんがさりげなく席を譲ったりしている。
 
 外務省のHPではリオの治安についてかなり厳しく警告しているし、以前読んだ旅行記では町歩きを始めてわずか10分で犯罪に巻き込まれたという報告が掲載されていた。できるだけ観光客と分からないようにしたつもりだが、腕時計している時点で、多分ばれている。結局街中でjaponeと声を何度かかけられた。
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 carioca駅に着いて地上に出てみる。サンアントニオ修道院の前の公園で試しにこっそりと写真をってみる、そこに英語の観光ツアーが来たので、途中まで混ざって修道院を見学、ツアーの歩みが遅いので、途中から単独行動に戻る。有料だったが金色の礼拝堂はすばらしいものだった。また市内に戻る、歩いてカテドラルメトロナポリターナへ移動、入り口に警官がいるので、安心して写真を撮る。ここは、リオを代表する観光地、ひっきりなしにツアーが来る。
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来た道を引き返し、国立美術館前の昼食バイキングの店で早めの昼食、何をとっても良い量り売り方式。好きな物だけ好きな量とれるのが嬉しい。メニューは肉料理が多い。支払い方法は食後にレシートをレジに持っていく方式。対面式のテーブルなのに店内では全員が入り口に向かって座っている、入り口を背にして座るのは危険なのか?
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(噴水の中でホームレスが水浴びしてます→)
 街の中には靴磨きなどいわゆる「インフォーマルセクター」の仕事をしている人も多い。浮浪者が所々にいるし何を叫んでいるのか分からない奇声を発している若者もいる。警戒しながら歩く。チランデンチス宮殿・船着き場・カンデラリア教会などを見てからuruguaianaという地下鉄駅を探す。途中ホームレスが汚い噴水の水を浴びていたり、道ばたで転がっていたり、足が不自由な人が物乞いをしていたり、なかなか凄い。
 
 街中でも信号がかわってなくても車が来なければ自分の判断で勝手に道路を渡る。信号を待っている人の方が少ない。地下鉄の駅が見つからず歩き回る。迷子になったか?市場みたいなところに迷い込む。気を付けていないとエアコンの室外機の水がポタポタ道路に落ちてくる。
 
 周囲に気を配りつつ地図を見ながら歩く、完全に迷ったらしい。街の様子も変わってきている、途中から不安がよぎる。おばさんに何か話しかけられるが日本語でこたえたらどこかにいってしまった。歩き回っているとテドラルメトロナポリターナが見えてきたので、駅の方向が分かり解決。結局carioca駅から乗車、乗り方を駅のカードマンに聞くと親切に教えてくれた。

 再びコパカバーナに戻るaugustoscopacabanaまで乗ってみて、駅近くの飲食店でパイとコーラで休憩。ホテルまで歩いて帰る。ホテルに荷物を置いて、今度はコパカバーナの北東方面に晩飯を兼ねた散歩に行く、波打ち際を歩いたり、商店街を探検したり。
 
 途中の公園でおじさん達がたむろっているので覗(のぞ)いてみると、カードゲームやチェスをしている。道端の食道で生ビールとパイ、同じくタバコ屋の入り口にカフェと書いてあるので気になって入ったところ昔ながらのカウンターの店、気に入ったのでカフェジーニョを一杯、凄く濃いコーヒーをデミタスカップに砂糖たっぷり入れて飲む。一杯60円くらいだ。スーパーにも入ってみる、旅先で訪れるスーパーマーケットほど興味深いものはない、飲料水、ヨーグルト、ラスク、チーズ、生ハム、などを買い込む、安かったのでバナナを買ったがコレは渋くて手がべとべとになり後で考えると失敗だった。ヨーグルトのバーコードが読み取れず店員が困っている、結局値札を棚からはがして会計する。こちらに来て、すべてにおいてトラブルがないということはない。さて明日はどうなるか?
 
  12月27日 4日目
朝から良い天気、今日は予約しておいた英語の1日観光ツアー観光客らしい1日がおくれる。ホテルごとに次々とピックアップ。バスいっぱいの乗客と一緒に市内観光、のちシュガーローフへそして午後は、念願のコルコバードの丘に行く。
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 車内はイタリア、南アフリカ、スペイン、アメリカ、様々な国籍だ。エアコンが寒い。イングリッシュのツアーなのにガイドはスペイン語とイタリア語をよく使う。何を言っているのか全く分からない。
 隣は高級ホテルから乗車してきた。イタリア人のおじさん。ローマから来たという。
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 昼はシラスカリアの店へ、左隣の席はロサンゼルスから来たという3人家族、フェラーリに乗っているというゴマ商人、儲かっているらしい。スマホの車の写真を見せたり、子供は後妻の子で既に20ヶ国は廻っているとか自分は70ヶ国廻ったとか自慢話を始めた。
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 右の席は、南アフリカからの5人組、夫婦と娘と妻の姉妹だという。30年前に保険会社を始めたらしい、初の海外旅行だという。どこか昭和の時代の家族の雰囲気。午後はコルコバードに登る、登山列車は人気で大混雑。途中駅で登り側と下山側の入れ替えをするため一時停止、そこにすかさず少年が水を売りにやってくる。ポルトガル語での物売り、そこに出くわした南アフリカのおばさんもさらにとてもたくましく、「この子は何て言っているの?誰か英語に訳して」と叫ぶ。車内でボランティアによる通訳が始まる。
 山頂に到着、超混雑している。そしておきまりのポーズで写真撮影だが・・・・実はキリスト像の下は意外に狭く人がひしめき合っている上に、ポーズをとった被写体をキリスト像と一緒に撮るためにはカメラマンは地面に横たわらなければならない。写真の後は土産物などを見学・・・とここまでは順調。しかし、途中駅を少し下がった頃、登りの電車かバキバキという音とともに脱線!途中駅まで引き返しバスで下ることが急きょ決定された。バス待ちの長い列ができる。
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 これはいつまで待つか分からないなぁ、という状態、駅はそれほど遠くなさそうだ、南アフリカのおじさんと歩ける!という判断で、列を待たずに歩きす・・・・

 都市部では世界一という熱帯雨林の一本道を立ち往生した乗客のピストン輸送のためにミニバンが猛スピードで私達のすぐ横を次々と登ってくる。やがて電車では短かった距離が意外に遠いことに気づき、走ることになる。下山するのにしたがって家も増え周りの景色も変わってくる、ファベーラ(スラム)になっている。ちょっと雰囲気が良くない。
 陽も落ちてきた、これはちょっと不味いことになっているかもしれない・・・・・
     
地元の少年が声をかけてくる。この状況はまずいかも・・・とにかく必至に走る。途中でピストン輸送のためたまたま通りかかったらしきミニバンが・・・手を上げると運転手が私たちに気がつき話しかけてくれた。しかし、英語は通じない、とりあえず急きょ乗せてもらいファベーラ脱出に成功。このミニバンはたまたま通りかかっただけだったようで、集落を出たところで降ろされる。 登山列車の始発駅でツアーバスが待っているはずなので駅に向かいたいのだが、方向が全く分からない。ファベーラの入り口にいた自動小銃と防弾装備の武装警官に駅を訪ねるが英語が分からない。
 さてどうなる?