Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

教育課程研究委員の仕事

 県の教育課程研究委員として
 他校の授業を見学させていただいた
 
 見学させていただいたのは総合学科2年生の世界史
   指導の状況は
 共通プリントでしかも共通テスト
 そのなかで
 グループワークなど「教授法」を取り入れるのは
 ボリュームの消化という点で
 なかなか難しいということは
 同業の方々なら理解できるのではないでしょうか
 
  今回の授業の内容は
 前回のグループによる調べ学習の発表+講義+試験前の確認テスト
 授業時間は50分
 結構盛りだくさんの内容
 
 そして教室へ
 
イメージ 1
 
 チャイムがなるまではザワザワしていた生徒達
 授業が始まると
 しっかり聞いている
 授業の初めは三組のグループによる発表
 発表する生徒は声も出ているし
 三人グループは掛け合いで説明している
 中には歴史が好きな生徒もいて
 成果物としてのプリントも見やすく整理されている
  発表ごとに観点を示してある四段階の簡単な評価シートを記入
 
 講義に移る
 講義はオーソドックスに行われ
 終了直前に一問一答式の試験対策プリントを行った
 
 
事後の懇談会で提案したこと
 
 提案①
 
 講義で解説していた部分について
 穴埋め形式のプリントの答えを
 ペアワークで調べさせて
 生徒に板書させてみてはどうだろう
 
 提案②
 
 ICTを活用したポートフォリオが可能ならば
 グループワークの成果物をクラスを超えて公開したり
 次年度取り組む生徒にも事前に見せて
 それを超える成果物を作成できる
 
 提案③
 
 「アクティブラーニング」が普及してくると
 次に出てくる課題は「評価」
 真面目な先生方はここに大いに迷う
 
 グループワークの成果をどの様に測定するか?
 今回もここが大きな課題だった
 
 評価の目的は何か
 そこから話し合った
 評価に関しては良くありがちな議論だが
 定性的な評価は感想などでとれるが
 定量的な部分は・・・
 
 
  そこで、この様な提案をしてみた
 原点に立ち返り
 評価するのは
 つけたい力・身につけさせたい内容に関しての評価で
 現場の評価は
 評価のための評価ではない
 成長のための評価であるべき
 評価という過程を成長に繋げるためにどうしたらよいか?
  今回の発表と次回の発表での
 変化を見て取れるような評価
 教師が「評価」を独占し抱え込まないで
 生徒も巻き込んで評価して
 その意見で
 教室全体が深化できるような評価
 授業での行程が実社会でも生きてくるような評価
 
 具体的には
 次回のグループが発表するときに
 今回のグループの良いところを全員で指摘・確認
 次回の発表はチェックされた箇所を意識してよりよいものを目指す
  こういった行程を造れないか?
 
現代は「オープンイノベーションの時代
 一人で悩んでいないで
 どんどん周りも巻き込んで
 課題を解決していけば良いのでは?
 この過程の体験が授業と日常とを近づけ
 学校と社会の接点になるのではないだろうか?