Geogami’s blog

日々の身の回りの出来事を中心に、 キャリア教育・地理教育 アクティブラーニングなどの教育方法 ICT等の話題を綴っています。

フォーラムの回答

 昨日のフォーラムで会場より
いただいた質問への回答です。
何となくですが、お役に立てているならば嬉しいです。
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Q・キャリア教育が外付の装置から
 AL教科へ埋め戻されている「流れ」を感じています。
あらゆる教科、活動を通して生きるあり方を問う方策はどのように考えられますか?

A・ゴールが変わって、教科を学ぶ意義と連動して、そしてその先にあるもの、そこに何を求めるか、幸福・自由、学びの先にあるつくりたい未来像と各教科が持っている真理、・哲学と連動しているのではないでしょうか? 生命・宇宙・真理などの携え方(スピリチュアル)と関連してくると想います。

Q・「キャリア」というだけで拒否反応
A・どの様に生きるか、何のために生きるか、どの様な未来をつくりたいか、その為にいつまでに何をしたいのか、今どこにいるのか、教をどう過ごすか、質問で返してみてはいかがでしょうか?

Q・高校でも「遊び」の時間を作って良いと思いますか。
A 「探究」はある程度の「あそびごころ」がないと、一つの事に熱中して愉しむ時間と場所がある事はすばらしいと思うのですが、楽しむのでなく愉しむようになれるならば良いですね。

Q・就職指導の一環として、キャリア教育をやっている。もっと必要なのはアントレプレナー教育では。
A・イギリスで以前から取り組まれてきたアントレプレナー教育は地域の人材も巻き込んでいて盛大でした。→ https://blogs.yahoo.co.jp/suzukifamilyeiji/62489066.html (今はPersonal Social Health Economic →PSHE教育が注目されます。)先細のの経済環境の中で新しい価値を生み出すアントレプレナー教育をすることは確かに必要だと思います。リーダーシップ教育や地域創造も大切だと思います。次から次に課題がわき起こってくる変革の時代に。しかしそれぞれの一つ一つは私の感覚でとらえたものですが「その先にどの様な未来を描くのか」、「どう生きるか?」という事を考えて行く大きなキャリア教育という枠の中に包括されている様に思えます。

Q・楽しい職員室を作るには
A 私たちは、相手の欠点探しが得意なのかも知れません、良いところも。お互い知らないところで支えられている所もあると思います。どんなに良いことをしても反対者は必ずいるものです、レベルが同じ者とはけんかになりますがどちらかが成長すればなりません。修業して大人になるしかないのかなぁ。

Q・キャリア教育はすべきものでしょうか?
A たしなみと言いますか「教養教育」と言えるのかも知れません、なぜ学ぶのか、何のために生きるのか、何をすべきか、自分は何が得意で、何が苦手か、仕事と地域と家庭の中での役割、大切な時期だからこそ、進路発達を支える必要があると思います。

Q・キャリア教育の究極の目標はなんですか?
A 「どう生きるか?」ということだと思います。
 具体的にどこの誰を助けたいとか、喜ばせたいといったことがイメージできると動きやすくなりますが、最終的には「どう生きるか?」という問いがまだ自分に戻ってくるのではないでしょうか?

Q・深い学びとは?
A 自他との対話を通して、真善美に迫ること、自分なりの価値感を造り上げていく過程、常にそれに対する疑問を持ち歩き投げかけ書き換えながらつくり上げていく過程?

Q・「主体的である」解釈にずれが生じるとすればどのような???
A 私たちはお互い言葉を通してわかったつもりになっていますが、本日のフォーラムでも話題になっていた「主体性」のとらえ方も人によってさまざまです。まず、とらえ方が違うと言う認識を持つこと、置かれている環境、教えている教科科目、職場や社会・過程での役割で認識は違うと思います。主体性って何かという議論をしてからそれをどのように伸ばすことができるのか?という話しの手順になるのでしょうか。
 私のとらえ方は「自分の人生の主人公になること」と考えます。その為に自分の価値観(真善美の判断力)を構築しそれと観察した現実とのキャップを捉える「物事を捉える自分の感性を磨く」「問題意識を持つ」。この様なプロセスから、学び・表現し・対話してみようとする動きに繋がっていく事を期待するといった所でしょうか?

Q・キャリア教育は誰が担うのか?
 先生が時間的にも経験的にも担うことができるか?

A できなくても、しなければいけないと思います。「ガイダンス」と「カウンセリング」が無い学校はあり得ないと思います。一流企業への就職や転職のアドバイスはできませんが、日々、児童生徒に接し、その後の成長の様子を何百人何千人単位で知っている職業って他にあるでしょうか?その後の生活の様子なども見聞きすることは先生の特性でもあります。地元地域における活動や学習の機会をつくりやすいです。ハローワークの相談員も一日に相談できる件数は限られています。日々の教育活動→教科学習・総学・LHR・諸行事等を通じて計画的・継続的にガイダンスや相談を続けていけます。さらに家庭のこともよく知っているのも教員なんです。
   こちらにも書いたことがあります。https://blogs.yahoo.co.jp/suzukifamilyeiji/62488768.html

Q・学校は社会の情報が少なく自分の経験で「しか」進路指導しない、先生もいるのですがそれをブレークスルーするにはどうすれば良いですか。

A 外部の方と接したり、生徒を引率していただいて外の世界をみていただくしか無いかなぁ。集会などで外部講師を招いて、話しを生徒と一緒に聴いてもらう等、一緒に生徒が変わっていく体験を分かち合えれば考え方は変わってくれると思うのですが。後はこまめに情報を伝えていくしかないかなぁ。

Q・本音のことば、生徒が感じる安心安全、失敗の許容して学び合う教員間のサポート、どんな風に?

A先にも書きましたが、失敗とか、欠けている所に目がいきがちですが、できていることを見つけてあげて言葉にしてあげれば、自己肯定感って育つのではないでしょうか。わざとらしく無い感じで。

Q・主体性を育む学習、スモールステップ始めの一歩は?
A 自分なりの価値感で物事を捉え「感じる」ことではないでしょうか、そこからアウトプットしたり交流したり、勉強したいという気持ちに繋がる気がします。

Q・「先の見えない社会を生きる。」といったテーマで進むキャリア教育と、「国公立・難関大を目指せ!」という進路指導が多くの学校で断絶しているように思います。お二人はどういう状況をお考えですか。

A私の場合は地方の公立高校なので、都会とは違って学校を求めている価値観で選んで入学していないと思います。両方の価値感が混在しています、「『合格』ではなく『その先で何をするか?』を目標とした」進路指導を目指しております。

Q・キャリアプラン、ライフプランニングは高校生の何を変えますか?
A 家族や教師も含めた身近にいる大人に対するまなざしを変えると思います。

Q・夢がないという生徒になんと声かけしますか?
A 「夢」がテーマではありませんが、こんな事を綴ったことがあります。


Q・「キャリアとは!?」君が何を積み重ねてきたか! と、これから何を重ねていくかだ!!」あってます?

A 自分とは、何が得意か、なにがしたいか、なにができるか、問い続ける事でしょうか?


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 どの回答も、「これが答えだ!」と言いきれていなくてすみません。