Training program started for the Los Angeles school excursion in November .
先週のLHRよりいよいよロサンゼルス修学旅行に向けた研修がスタート。
初回は米国で活躍する日系人政治家の紹介、日系人(アジア人)として初の米国閣僚をつとめたノーマンミネタNorman Yoshio Mineta氏のビデオを視聴した。2001年の同時多発テロ時に米国運輸長官であった彼は、空の安全を確保するため米国国内を飛行する4638機の飛行機を2時間20分ですべて強制的に着陸させた。また、自身を含む日系人の戦時中の強制収容を身をもって体験した彼は事件後に高まったイスラム教徒やアラブ系への人種差別を非難、特定の人種に対するスクリーニングを断固として拒否しヘイトクライムの増加を阻止した。彼の功績をたたえミネタの地元のサンノゼ国際空港は正式名を「ノーマン・Y・ミネタ・サンノゼ国際空港」という名称に改称された。実は静岡県東部との繋がりも深く彼の父は清水町・母は三島市の出身でもある。
日系人博物館のサイトへ
実はもう１人紹介したかった人物がいる。
ダニエルイノウエDaniel Ken "Dan" Inouye
日本軍の真珠湾攻撃の後、イノウエ氏は日系アメリカ人としての名誉のため兵役を志願し、米軍日系人部隊として知られる４４２部隊に配属され、イタリアでのドイツとの激戦に参戦、右腕を負傷し切断。勇敢な戦いぶりから沢山の栄誉を受けた。しかし右腕を失ったため目指していた医療の道を諦め、法律を専攻しながら政治の道を志ざした。民主党のハワイ議会の議員、連邦下院議員、上院議員と順調にステップアップし、1963年から50年近くにわたって上院議員、さらに大統領継承順位第3位の上院仮議長も勤めた。これはアメリカの歴史上アジア系アメリカ人が得た地位としては最上位であった。米国において日経大物政治家の道を開いた人物である。彼の功績をたたえホノルル国際空港は2017年4月27日から、正式名称がダニエル・K・イノウエ国際空港となっている。
日系人博物館のサイトへ
日本ではあまり知られていない彼らだが、米国政治の行方を見守る視点の中で日系人達が目指していた理想と彼らの活躍を忘れてはいけない。
