さまざまな尺度で
世界で「最も幸福な国」といわれる国はいくつかあるが、
西欧的な民主主義と資本主義経済のシステムでこの答えを出している国
それが「デンマーク」。
日本の1/9の本土面積(グリーンランドを除く)
570万人の人口、
実労働週35時間で完璧な社会保障制度
日本人の1.3倍の収入を得ている。
どうしてこのようなことが可能なのか?
「地元で幸せに生きる」というテーマで授業をしている中で
引っかかっている「幸せ」、
他の国ではどの様に作りあげているのか?
知りたくなって今回の旅に出た。
この国には誰もが知っていると言われる
「ジャンテロウ」という共通認識がある。
アテンダントにもこの事を聞いてみた
やはり普通に知っている。
(Jante Law 1933年にアクセル・サンダモセ氏が考えた
「他者を大切にする」コンセプト)
氷河地形でやせた土地
冬の厳しい自然
人々は助け合いながら暮らしていかないといけなかった
自然の前には誰しも無力になる
特別な地位や権力
誰しも、私が、俺が・・・と
特別に扱われることはない
時には控えめ過ぎると思われるが
そこに自然と受け入れられた思想
民主主義の根幹となる「平等」が自然に根付いている
一部の人に権力と冨が偏る傾向が進む今日
1人の「ボス」だけに頼っていては
複雑な課題は解決できない
「チーム」で解決する時代
デンマークがビジネスやデザインで
0→αを生み出し続けられるベースには
この人々は「平等」というコンセプトが横たわっている。
初めての北欧、
飛行機の中はとても静かで日本からの乗客は比較的年配者が多い。
( ↑ コペンハーゲンとスエーデンのマルメは橋で繋がっている)
時々窓から夏のシベリアを眺めては二回の食事と一回の軽食、
映画を二本観て少し休むともうフィンランド上空。
スエーデンの平野を抜けるともうマルメ上空を通過。
( ↑ 偏西風が卓越するので自然エネルギー特に風力の利用が盛ん)
着陸態勢に入る。
空港が近くなり一度着陸態勢に入るが
管制塔との連絡ミスで再度空港上空を旋回、
当初予定時刻16:05より10分早く着くはずだったが予定時刻を5分遅れて到着、
現地気温は19℃、涼しい。
日本との時差はマイナス7時間、約11時間のフライトは快適だった。
治安も良さそうなのでとりあえず安心。
( ↑ 鉄道の切符売り場の窓口対応に付いてのアンケート ボタンを押す )
中央駅からさらに地下鉄で一駅乗ると
ホテルのあるベスターポート駅に着く。
(↑ 地下鉄内 「幸せ」が至る所に!? )
22時まであいているスーパーも近くにあり便利そうだ。
チェックインをしてからエレベーターで6階にある5THフロアの部屋へ。
このエレベータードア自分で開いて籠に乗ると
中には自動扉があって閉まる形、
はじめは戸惑った。
( ↑ 最初は戸惑った旧式エレベーター、ちなみに「閉まる」のボタンはない )
部屋にはエアコンはなく扇風機がクローゼットにおいてある。
網戸もないが窓は空けてあるので涼しい風が入る。